やってみました。
本当ならウィンドフック発注前にやるべきだったのですが。
一言で言うと、肩の凝らない良い感じのビア&プレッツェルゲームと思います。
大きめのユニット、戦力的にはワンサイド。なんとなくXTRの本家コマンドマガジンゲームの付録っぽい。でも、ボンバではなくミランダです。
伊土戦争は少し迂遠ですが露土戦争から派生していて、第一次バルカン戦争の直接の誘因となっています。
ちなみにリビア地域なのですが、リビアという名称はこの戦争に勝利したイタリアが付けた名称なので当時はトリポリタニア、フェザーン、キレナイカの三州だったそうです。
町の名前を見ているとロンメルの戦った場所なのでウォーゲーマー的には見知った場所です。
イタリア軍が海岸線から上陸して内陸部へと侵攻する展開になります。
システム的にはAPを使用して1スタックを移動/戦闘させていくゲームです。APさえあれば波状攻撃ができます。
スタック制限が8ユニットと非常に大きく、イタリア軍が本気のスタックを組めば上陸作戦だろうが町攻撃だろうがなんでもできます。ファイアーパワー方式のCRTで、先攻は優勢を持つ側(個々の戦闘ごとにダイス判定)が先に実施し、後攻は生き残ったユニットだけで反撃します。しかし、イタリアが先攻だとオスマン軍は吹き飛んでしまうので、イタリア軍には損害がほとんど出ません。
リビアの全部の街を支配するとサドンデス勝利です。最初に聞いた時にはこれは起きないだろうと思っていましたが、予想以上にイタリアが強いので段取り良く進めれば行けるかも知れません。
イタリア軍には艦砲射撃と航空支援があります。攻撃時のコラムシフトを与えます。ちなみに、航空支援と言う概念は当時はまだなく、本作戦でのイタリア軍飛行船による爆弾投下が史上初の対地爆撃だったとか。
そう考えてみると、空軍による攻撃作戦の進化というのは、ここからWW2終結まで目覚ましいものだったと感じます。
オスマン軍はどうすれば良いのかという気もしますが、ユニット数はそこそこにはあります。戦力値が低いので強力スタック同士で殴り合うのは得策ではなさそうです。広く薄く展開して遅滞戦を目指すのでしょう。サドンデス負けを回避できれば、後は勝利得点争いになります。内陸の町やオアシスをそれなりの数確保しつつ、イタリアの上陸拠点に嫌がらせを続けるのでしょうか。
なお本ゲームにはドデカネス諸島での海戦の影響も反映されるようになっています。