同じタイトルなので便宜上2としましたが、昨日がショートレビューで今日が対戦報告です。
自宅のクリムゾン発掘に失敗したのでWilandorさんにシナリオ選択してもらって「Hitting the Giant」を対戦しました。
ここで言う「Giant」は、航空業界最大手のボーイングのことなんでしょうね。
西海岸の大勢力であるパシフィコの主力飛行機企業であるシアトルに本社を置くボーイング社へと陸路(鉄道)重要部品を運ぶ列車(中央上の機関車)があり、これを襲撃する空賊(Northern Sythe)の2機(黄色)をもって、護衛機(Wild Weasel)2機(ピンク)と空戦しました。
「クリムゾンスカイ」の問題点として、射撃システムがAHの「サブマリン」だということがあります。つまり、ヘクス列の軸線に沿ってしか射撃できません。
なので、機関車の進行方向直線上の軸線に護衛機も襲撃機も集結してしまいます。
結果として同一へクスに入ると敵性機とは衝突判定するのですが、見事に空中衝突で2機が墜落します。
残った大型襲撃機をもって機関車を全力射撃して撃破。この時点で、ワイルドウィーゼル側の勝利(機関車の目的地到着)が無くなります。襲撃側の完全勝利には残る護衛機を落とす必要があるのですが、そこは争う必要はなかろうということで襲撃側の判定勝利として終了しました。
インストから協議終了まで2時間は掛からなかったかと思います。
手軽に空戦気分を味わえるボードゲームと思います。
それ以上に本作の醍醐味は、この架空世界の設定の緻密さです。
ダウンタイムに持ってきていただいたソースブックを読みだすと、これが余りに面白くて辞められません。北米大陸飛行機図鑑とか、英雄パイロット列伝と言った本体ゲームに入っている冊子は当時の「weekly Air Action」という雑誌の復刻版を模しています。
雰囲気作りのための手練手管は、FASAが類似のRPG的ボードゲームで培ったものの集大成となっており、本作のオルタネートRPGとしての完成度は非常に高いと思います。英語をサクサク読めないと、その全部を味わうのは難しいですが頑張って読む値打ちはあると思います。