千葉会:クリムゾンスカイを対戦プレイする1

空戦ゲーマーのWilandorさんが例会復帰したので、なにか空を飛ぶものをということで、「クリムゾンスカイ」を対戦してきました。このゲームをプレイするのは発売(1998)直後以来ですから24年ぶりでしょうか。

バトルテック」で有名なFASAが出版したスチームパンク(ライク)のオルタネート航空戦史RPGです。

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SFゲーマー、RPGゲーマー以外の方には馴染みが薄いかと思いますので、この機会に少し丁寧に説明しておきます。

時代は1930年代、大恐慌直後とされています。この時代、高速道路網はまだ構築されておらず、この時期に大恐慌から歴史が分岐したため構築されないままになります。結果として、自動車によるモータリゼーションは実現しません。このため、広いアメリカ大陸を横断する手段としては、飛行船と飛行機が主流になります。

この交通網の不便さによりアメリカ合衆国の一体感は大きく棄損され、多くの国に分裂することとなりました。そして分裂した国家同士の紛争、貿易などは、飛行船と飛行機に依存するようになります。

かくて、マンハッタン帝国、テキサス共和国、西海岸のパシフィコ、五大湖周辺のアメリカ工業諸州などの勢力が割拠するようになりました。

また、貿易の主流である飛行船輸送を狙った空賊も登場し、その勢力を強めることとなりました。

クリムゾンスカイ」は、ミニチュアフィギュアを使って空戦をするボードゲームですが、パイロットのパラメーターが豊富で成長するためRPGに近い作りです。

さらに、この異世界を様々な切り口で描きだすソースブックが次々に発売され、新機種、新シナリオが提供されました。

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と言うくらいで予備知識としては十分でしょうか。

 

プロット式格闘戦空戦ゲームとしては、もっとも敷居が低いゲームではないかと個人的には思っています。

高度の概念はなく二次元です。これだけで物事は一気に簡単になります。

次に水平方向のマニューヴァーですが、下記のシートを参照して選ぶだけです。

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中央下部が自機の現在位置です。

行きたい場所を選びます。▲マークは、その位置に行った時に取り得る最終の機体方向です。それも選びます。該当する方向の▲がなければ、そういう機動はできません。

三角の後ろにバーが並んでいるのですが、これが機体に掛かる負担です。自機の機体性能が負担に耐えられることを確認します。

チャートのヘクスにある記号をプロットシートに記入し、機体方向を記入します。

全員がプロットしたら同時に開示して実行します。

おー、なんと簡単な!

エアフォースでは行きたいヘクスや機体方向をイメージしても、そのために直進、旋回、スリップなどをどう組み合せればそれができるのかを考えなければなりませんでした。もっとも、「それを考えるのが飛行機を操縦している感じがある」という側面もありますから、「面倒でもエアフォースが好き」という人が少なからずいるのは理解できます。

長くなってしまったので実際のプレイ報告は、また明日。

Wilandorさんが、まだミニチュア売っていましたよ‥というので、ラルパーサとクリムゾンで検索したら、すぐに出てきました。

Crimson Skies Miniatures (Iron Wind Metals/Ral Partha) - Noble Knight Games