地中海帝国をソロプレイする

早速ですが、ソロプレイしてみました。

BGGによると、3ターンのショートシナリオが面白そうなので、こちらに取り組んでみました。

>Optional 3-turn scenario is very tight: Aragon likely to sweep the French off the board completely, but he needs to capture Sicily and Malta to win as well, and this is trickier, especially if the fleet ops rolls are low!
In my game France made Sicily go neutral. The final turn came down to whether Aragon could invade it and kill off its existing garrisons to regain control. Nice and tense!

 

本ゲームではメインの作戦フェイズの前に軍略チットの補充と外交チットの応酬の手順があります。

第1ターン、フランス側が2枚、アラゴン側が1枚の外交チットを入手しました。

先手のフランスはピサ王国との同盟を試みました。これはピサ王国がサルジニア南部を支配しており、同海域にフリートを保有しているからです。しかし、失敗しました。

後手のアラゴンも同じくピサ王国との同盟を試み、成功しました。これによりアラゴンは勝利に必要なシシリー、マルタの支配のための遠征軍を同海域を経由して送り込む見通しが立ちました。

先手のフランスは2枚目の外交チットを使えます。しかし、外交チットは1ターンに3枚まで使えますが、それぞれ中立王国との同盟の試み、中立国の属国化の試み、敵中立国での反乱工作にしか使えず、同じことは1回しか試みられません。

そこで、フランスは敵側中立国となったピサ王国での反乱工作を選び成功します。この結果、ピサ艦隊はゲームから一時除去され、ピサ陸軍はピサ本土に集結してフランス軍指揮下のスタックとなりました。

両軍が外交チットを使い切ったので、作戦フェイズに進みます。

アラゴンの勝利条件は、シシリーとマルタの3エリアを進攻して奪うこと。同時に、フランス国境にあるアラゴン本国の4エリアを失わないことです。

フランスはシシリーを守ることが良さそうですが、同時にアラゴンへ侵攻する方が軍事的な難易度は低く見えます。そこで、トゥールーズからアージェルへと侵攻しました。

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アラゴンはシシリー北方海域を制圧するために、まずアラゴン艦隊を集結させて海戦を挑みました。しかし、武運拙くフランス艦隊に敗北してしまいました。

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アラゴンはさらに艦隊を投入して第二次シシリー沖海戦では勝利して上陸作戦の準備を整えます。

そして、バルセロナから+2/+2の最強の国王に率いさせた地上軍をシラクサへと上陸させシラクサ市街の占領に成功します。

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第2ターン、フランスはまたも外交チットを入手して、これを用いてイングランドとの同盟を試み成功します。英仏同盟というと違和感ありますが、この時代のイングランドは脇役の中立王国の一つでしかありません。

イングランド軍を使用して、フランスは上アラゴン州へと攻め込み、これを奪取します。

アラゴン側はシラクサで国王が病死してしまい、指揮官の能力が大幅に下がります。止む無くシラクサに増援を送り込んだ上でシラクサからパレルモへと陸上進攻を試みました。この戦いはカウンターアタックの応酬となり大接戦となりましたが、シシリー軍がいてユニット数が優位のアンジュー/シシリー同盟軍が辛勝しました。

これによってアラゴン側は、まだシシリーも制圧できず、逆にアラゴン本土を進攻されてしまったため残り1ターンでは勝利条件を満たすことは不可能と思われたためフランス同盟の勝利として片付けました。

ナレーティブで非常に面白いゲームと思いました。プレイ記録を取ってレポートを書きたくなるタイプのゲームです。そういう意味では、ロメロとしては「Guerra a muerte」以来の快心のヒットと思いました。