〇執権義時に消された13人を読む

新刊です。

これもAMAZONのお薦めに出てきて。

GJの吾妻鏡を買ったからでしょうか。

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なんと言うか、「義時って悪い奴なんだよ」という本で、なおかつ大河の今後の展開の事前ネタ割れみたいな処もあって、なんとなく悪意を感じます。NHKも三谷先生も敵が多そうですから、仕方がないでしょうか。

今は頼朝挙兵の味方が増えていく時期をTVではやっているのですが、その面々がどう仲間割れして互いを追い落としていくかと言う経緯を紹介しています。

まぁ、それはそれで事実ですし、ドラマでも腹に一物ある同床異夢集団として描かれているから良いのです。

ちょっと無理を感じるのは、一エピソードごとに現代のビジネスマンへの教訓を無理矢理に引き出そうとしている所です。同じようなことを何度も繰り返して言っているだけだったり、「そう読み取るのは無理があるんじゃないか」と思うようなことも散見されます。

この著者の本を次に買うことはないかなと思いました。そういう意味では、×よりの評価なのですが、これ自体は面白く読めました。それは鎌倉殿の13人という題材の良さであって、切り口や語り口の良さではありません。