レトロ独特のノウハウ?

621高地をプレイして実際の運用ベースで、レトロならではのノウハウを感じる部分があった。
1)ブロークン分隊は射撃を受けてブロークンになった直後にしか撤退しない
2)ヘジテーションチェックの成功率は基本は5/6だが、マシンガンの半射程内では1/2まで低下する
3)敵部隊のいない敵標準射程内の平地には突撃できない
4)塹壕はセットアップでしか与えられない
実は1は今回は結構、深刻な問題だった。ソビエト軍の全面攻勢に当っては前線にブロークンしたスタックが良い援護物を占拠してしまうと、後続の部隊の進路がなくなってしまう。その意味では今回はドイツの射撃の出目が良すぎてKIAで綺麗に消えてくれたのは、却って良かったのかも知れない。
2はレトロの最重要部分。どうしてもSLの感覚だと実際に射撃してスタックをブロークンさせる効果の方が大きい気がするのだが、621高地のように規定ターン数で目標を占拠する条件だと、ヘジテーションで1ターン前進が遅滞してしまう効果は十分に大きい。上述したようにMGの半射程内ではこれが50%の確率で起こるので、極めて事態は深刻。また、急速歩移動や道路移動などがなく、移動の遅れを無理をして取り返す手段がないこともレトロではヘジテーションの効果を大きくしている。
3も重要。この制限があるために2が深刻になっている。SLでは突撃期に匍匐前進で敵射程内の平地に出るというのが常套手段だったのだが、それが全く使えないルールになっているのだ。
4も重要で、特に今回は621高地山頂に掘れないというのはドイツにとって深刻な問題だったのではないかと思う。旧SLでも、アップフロントでも、急いですることがない部隊の仕事は塹壕掘りと決まっていたのだが、それができず、結果として非市街地での防御効果があまり高まらないというのは大きなパラダイムシフトになっている。