旅団長さんにルールpdfを送っていただき、現物準備もしていただきました。
以前から、どういう仕組みでプレイ感なのか気になって夜も眠れなかった(←大袈裟)作品。
書き逃げ旅団 : SHAEF (PSC Games) 「先進的すぎた作品」 (livedoor.jp)
>要は師団カードを使っておらがサイキョーの軍/軍団をビルドして戦わせようぜ、という作品ですね。
>基本アイディアはすごくいいんですが、慣れるまでは全体の見通しが悪く、各プレーヤーが200枚近くのデッキを操る必要があるので、物理的にプレイ難易度が高いのが特徴かと思います。
と言うのに言い尽くされているように思います。特に最初の行がデザイナーの存念か。
連合軍側は、
1:強襲上陸の手順、海上輸送の手順、戦略移動による手順の3つを理解した上で、それぞれの長所短所を把握しておくことが必要。
2:軍への補給確立方法を理解しておき、その上でマルベリーの配置、ビーチヘッドカードの利用、特殊能力(補給線延長効果)の利用などを計画しておくことが必要。
3:戦闘戦術的には、偵察能力部隊を各軍にどう配分するか、渡河攻撃ルートを取る軍に渡河工兵をどう配分するかは、ちょっと気を配っておくこと。
と言った所でしょうか。
1と2は、強い相互作用があり、複合的に計画する必要があります。
3は、気配りの範囲なのですが、いざ戦闘になってから、あれれ?ということが起こりがち。今回は気が付いたら渡河工兵が2つとも同じ軍に配属になっていて、これダメやんとなっていました。
200枚のデックを扱えと言うのを筆頭に、マネージメントしなければならない情報量が根本的に多すぎる気がします。
戦略級なのに戦術的なマネージメントが必要で、そこがデザイナーの夢なのだろうなと思いますが、ちょっと大変すぎる気がしました。
BGG:4.8点は、少し辛すぎますが、不当に低いと言うほどでもない感じです。
特殊能力の主要なものは、それほど多種類ではないのでアイコン化してしまった方が良いと思います。そうすると、師団をカードでなく大きめの2cm角カウンターにできると思うので、それをカードの軍団司令部に乗せて軍団編成すれば良いかと思います。
カードにした時に、能力発動にカードをフリップせよと言うのは良さそうに見えて、かなりダメです。通常時は司令部以外は裏を向いているので自軍のカードでさえ捜索依頼が頻繁に発生します。で、裏にしたり表にしたりという操作の度にカードデッキとしてマットから持ち上げてファニングするので、カードが凄い勢いで痛みそうです。かと言ってスリーブに入れると、嵩張るし滑って崩れるしで、ハンドリング的には悪いことしかなさそうです。
上記のようにHQカード+師団カウンターにして、師団コマをタップするようにしてやるのが、コンポーネント技術的には一番よいのではないかと思いました。そこまでしてプレイしやすくなったら、時々遊べる好ゲームになるかなという気がします。機会多く遊ぶようになれば情報処理も慣れてきて戦略判断に注力できるようになって楽しくなりそうです。
ただ、自分でコンポーネント作成してまでやるかと言われると、作業量が大きすぎて「西インド諸島作戦」のようには引き受けられない感じです。
そういう新版をメーカーが出してくれないでしょうか? BGGにゲームレビューを書いて提案したら読んで検討してくれるかしら? そうですね、レビューを書くくらいなら頑張ります(苦笑)。