ムーランルージュのあった場所

ムーランルージュ新宿にはちゃんと独立したwikiがあって、それによると現住所は新宿3丁目36番地だそうです。

新宿駅東口を出てすぐ前の繁華街です。それこそ「幕が下りたら会いましょう」を見に行った新宿武蔵野館(3丁目27番地)界隈になります。

今度、行く機会が合ったら36番地を探してみようと思います。

終戦ドラマ「アイドル」を見る

8月11日の本放送を録画したものを、今になってようやく視聴しました。

この題材で終戦ドラマとして上手くまとまるのかと心配していましたが、案に相違して非常に良くできていました。

主役の明日待子を演じる古川琴音は、非常にクセが強いのでどうかと思いましたが、「サギデカ」の時とは打って変わった役を見事に演じ切りました。

新宿三丁目にあった「ムーラン・ルージュ」が舞台ですが、田舎から口減らしで出てきた待子が、オーディションで太腿を出して見せたら当時のスターだった高輪芳子が「ひろってあげなさいよ」と鶴の一声を発して合格に。

その芳子を演じるのが「潜水艦カッペリーニ」の愛季れいか。NHKに出たことあったかと調べたら、そうでした青天の井上武子だったのですね。失念しておりました。

芳子が結核で退団すると、支配人の佐々木は「エロ」から「かわいい」に大胆に舵を切り、まるでAKB48のプロデュースかと思うようなことを言い出して待子を後継に据えます。

ルージュのシンボルである赤い風車看板も金属供出で持って行かれ、戦況が悪化するにつれて、店名も「作文館」と改まりレビューもできなくなります。

そんな中、学徒出陣が決まると学生無料デーを設定。待子は出陣が決まっている学生に一人一人握手して武運を祈ります。

さらに戦況が悪化して前線慰問団のリクエストが来ると、その対応で支配人と待子は衝突します。待子は理想を追って慰問に行きますがそこでの慰問の実態は彼女の思いとはまったく相容れませんでした。

帰国すると支配人はなんと検閲官を抱き込んで一世一代の大舞台として一夜限りのムーランルージュ復活を仕掛けます。

その舞台に立つ決意をした待子は、退団した芳子、出征した正太郎と三人で舞台に立つ姿を思い浮かべます。

ドラマの最後に美空ひばりとおぼしき少女が登場するのですが、彼女がムーランルージュで歌ったのは実話なのだそうです。

美空ひばり、野辺かほる、明日待子の三人とムーラン : 徒然G3(ツレヅレジイサン)日話秘話飛話 (livedoor.blog)

☆時の子供たちを読む

またしても竹書房文庫です。

星雲賞の候補に挙がっていますが、特に海外の主要賞は取っていません。唯一、イギリスのアーサー・C・クラーク賞を受賞しています。
これまたすごい構造物です。
地球を自滅させた人類が、移民先を求めて恒星間旅行に出て、そこへ知的進化加速ナノウィルスを巻いたという設定です。
しかし、その結果進化したのは用意して降下させた猿ではなく、土着の蜘蛛たちだったというお話しです。
で、テラフォーミングを続けてから当該星系に戻ってきた人類と、進化して待ち受けている蜘蛛たちとが一つしかない惑星を争って激突するというクライマックスです。
人類の生き残りを賭けて航海する宇宙船内の争いと、進化を続けて惑星を支配していく蜘蛛たちの物語が交互に並行して語られますが、特に魅力的なのは蜘蛛パートです。
読んでいると、蜘蛛型宇宙人という点で、「愛は定め、定めは死」を連想させます。また、究極の選択を強いられるという点で「たったひとつの冴えたやり方」を思い出したり。そういう意味では、どことなくティプトリー感満載でした。
しかし、途中までの苛烈な視点に対して、意外なほどのハッピーエンドに辿り着きます。甘々という感じではなく、それなりに人類に対する厳しい視点は持ち続けているので、重厚な作品になっています。
作品としては完全に完結していますが、意外なことに続編が出たのだそうです。どんなことになっているのか非常に興味深いです。
星雲賞候補作品としては、これで3つ(三体Ⅲ、こうしてあなたたちは時間戦争に敗ける、本作)読みましたが、個人的にはコレが一番面白いかと思いました。

笑わない数学:フェルマーの最終定理を見る

ついに登場、数学史上に名高い難問です。

サイモン・シンの「フェルマーの最終定理」を読破しているので、数学的な目新しい知見と言うのはありませんでした。その意味では、これまでの回よりも醍醐味に欠けたでしょうか。まぁ個人的な事情なので、多くの人にとっては関係ないことでしょう。

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谷山-志村予想の証明がフェルマーの証明とどうして等価なのかという部分はあまり踏み込んだ説明がなく、そこが物足りない一因かと思いました。

一方で、ソフィー・ジェルマンの研究成果を発掘して評価したのは良かったと思いました。

世界の傑作機:メッサーシュミットBf110 を読む

先般のJU-88と一緒に買ったものです。

いずれも夜間戦闘機需要です。

「ツェルステーラー」と言うのは本機のニックネームだと思っていましたが違うのですね。ドイツ語で「駆逐機」という意味で、本機が開発された当時に各国で開発が行われていた高速爆撃機の前衛制空任務、高速爆撃機の迎撃任務を中心に設計された高火力、高速戦闘機の新分野だそうです。

イギリスによるドイツ本土空襲への対応から夜間戦闘機としての運用が本格的に始まりました。

本格的な夜間戦闘機としては、D型で赤外線センサーを積んだのが出発点だそうです。

レーダーを積んだのは、G4型のリヒテンシュタインC1。同じ型でイギリス爆撃機が標準装備していた後方レーダー:モニカの発信電波を検知するローゼンダールを積載して大いに戦果を挙げました。

さらにG4aで、英軍側の対応に対応してリヒテンシュタインの改良型に積み替えます。

ここらへんの時期がレーダー開発初期の技術戦争で、GMT「ナイトファイター」の主題になります。

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セイロン・ディンブーラを飲み始めました

朝は紅茶党です。

ルピシアの通信販売を愛用しています。

長らくシロニバリを飲んできましたが、いつも同じではつまらないので、昨年、テイスティング見本で美味しかったユニオンジャックを加えて2種類で交互に飲んでいます。

で、最近のテイスティング見本に着いてきたディンブーラが切れがあって美味しいので3種類目に加えました。

ディンブーラと言うのは、スリランカの一地域の名称だそうです。

検索すると2015年のルピシア便りでセイロン茶の説明がありました。

場所的にはこういうことで、高度的にはミディアムグロウンに分類されるそうです。

味については

切れがあって濃い味の紅茶になります。

シロニバリは、甘くふくよかで濃いので、ちょっと路線が違って面白いです。

スリランカと言うと、クラークの「楽園の泉」の冒頭部を思い出します。

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笑わない数学:P≠NP問題を見る

どうも1回、見落としていると思って録画タイトルを探したらありました。
「クラスP」という概念は非常に判りにくくて、筆者も工学部なのですが説明できません。これを「きれいに解くコツがある問題」と説明するのは、わかりやすくて良かったです。

で、そうでないクラスNPが世の中に本質的にあるかどうかの議論がどういう風に重要かも判りやすく説明していました。
この判りやすい説明が数学的にどれくらいちゃんとしているのかが、筆者には良く判りません(苦笑)