SGC例会:トンガボンガを対戦プレイ

bqsfgame2005-10-24

一昔前にシステマティックで奇抜な公募、応募、移動のシステムで大いに話題になった変則的なスゴロクゲーム。
船員の給料を決め、他船の給料を見て船員を送り込み、自分のところに来た船員の能力で移動し、植民地を作って稼いで最後は帰国。でも、勝負は全て現金で決まるというゲーム。金を軸に全てが整然と体系化されているスゴロクというのも凄い着想で、デザイン的には非常に綺麗にまとまっている。ステファン・ドーラの不思議な仕事。
今回は徹底した無給戦術を取る守銭奴船主Hさん、植民地に先行し続けるIさんと両極端のプレイが登場。自分はIさんの一歩後塵を拝して植民地を作り続け、最後に帰国の途で抜きさって帰国ボーナスをもらった。だが、決算を開けて見ると142ポイントのIさんの圧勝。14ポイント差の128ポイントで2位に沈んだ。植民地で常に後を追ったのが響いた感じ。守銭奴作戦のHさんは120ポイント、最下位は最初に出遅れたYさんの100ポイント。少し最初の2ターンくらいの影響が強く、結局、そこで否応なしに先行戦術を取るか現金戦術を取るかを強制されてしまう気がする。ただ、奇抜な着想は類を見ず、リプレイアビリティはともかくとして一見の価値があるゲームデザインだと思う。