SGC例会:電力会社を対戦プレイ

bqsfgame2006-03-14

この日のメインディッシュとなた「電力会社」。4人プレイを想定してインストしていたところ、他の卓との人数バランスの都合で5人に変更。5人は重いのではないかと思っていたが、予想通り4時間ほどの重量級プレイとなった。期せずして先日の「キャメロットの影」と同じメンバーだったのだが、濃いメンバーで濃いゲームを満喫できた。
拡大再生産型マネージメントゲームのオーソドックスな傑作。発電所のオークションの綾、それに伴う燃料購入の競合の綾、ネットワークの拡張衝突の綾があり、直接他人を攻撃できないゲームでありながら他人の動向がいろいろな部分で気になるゲームだ。
今回は早期に燃料不要の風力発電(2電力タイプ)を額面より大幅に高くはあったが競り落としたのが嬉しかった。中盤で廃棄物がなんと2まで価格低下し、そのタイミングで廃棄物発電所のパイオニアとなり、クリーン&ロウランニングコスト発電で少しずつだが優位を築いたと思う。
しかし、慧眼の彗星さんに、廃棄物発電所の競合参入オークションを仕掛けられ、一つ目は自分で買って独占を守ったが、さらに仕掛けられて辟易した。結局、廃棄物価格は急上昇し、ラスト前のターンではついに供給廃棄物が全てソールドアウトになるという初めて見る展開に。
他にもウランがソールドアウト寸前まで暴騰したりして、5人プレイでは発電所のタイプのバランスが崩れると燃料がソールドアウトするリスクが高いことが判明。こうなると発電所と送電網を持っても、最後のターンに燃料がなくて給電できずに勝利条件を逃すこともあると全員が真剣に読み合い、燃料購入順位の先を狙ってネットワークの拡張を抑え気味にしたりも。
しかし、最終ターンは一気にブレークし、結局、一人だけ16都市への給電を実施して辛勝した。残りの4人は全員15都市に給電、手持ちキャッシュ差で順位が付くという大接戦だった。
今回は誰も明確に脱落することなく最終盤まで行き、最後のターンのネットワーク拡張で何処に置けば後から置くプレイヤーの配置コストを少しでも上げられるかという小ヨセのようなところまで勝負が縺れた。最後の1エレクトロンまで読むようなプレイの結果、きわどく残って勝利。最近のゲームプレイの中でも、これくらい嬉しい勝利はないというくらい重みのあるプレイでの勝利だった。
ただ率直に言って、これだけしんどいゲームだと、すぐに次の対戦はしたくない感じ。しかし、5人プレイには、3人や4人とは違った深刻な悩みがあって一度やれて良かったと思った。大きな違いは、売れる発電所の数が多いので1ラウンドの間に発電所マーケットの状況が激変するということ。下手に早めに買ってしまうと後から出てきた良い発電所が自分には全くノーチャンスで他のプレイヤーのところへ行ってしまう。これが3、4人のときより遥かに当たり前に発生する。
もう一つは、発電所マーケットの進展が速いため、3、4人プレイよりずっと早く高性能の発電所が出てきてしまう。これも相場感覚が違ってしまって、一種の落とし穴だろう。良いゲームなのでまたやりたいが、次は3人か4人にしたい‥(^_^;