インドネシアをソロプレイ

bqsfgame2007-02-27

早速だがやってみた。既成概念と相反する部分があって難しいところがあるのは、「ローズ&ボーツ」と似ている。
ゲームメカニクス的な視点からいくつか気付いた特徴をまとめると
1)相互依存関係が非常に強く、競技をしているにも関わらず、どうやって連携するかを常に考える必要がある
2)製造会社と海運会社は相互依存している。製品を作っても運ばれなければ販売できず、輸送は製品あってこそのサービスである
3)都市と製品は相互依存している。都市がなければ製品のニーズはなく販売できず、製品が適切に供給されることで都市は成長する
4)合併によって会社は競合から共存に移すことができる。製造会社同士は販売競合から解放され寡占的な販売体制に移行することができるようになる。海運会社も同様だが、こちらの場合はもっと重要なこととして、従来よりも広いネットワークを形成し、それまでは輸送不能な関係にあった製品と都市を結びつけることができ、結果として長距離輸送による大きな収益を確保し得る。そして、これは上述の3項の作用により都市を発展させ、さらに次の発展を生み出す。
5)新時代のルールの都合から時代を早く進めようとすると1種類の会社だけ残すようにした方が良い。結果として特定の種類の会社が少なめ、ほかの会社が多目のアンバランスが形成されやすい。このアンバランスを打開して各事業が利益を得るために4の要素が活用されたりする。
これに加えて強烈なのが、
6)合併はいずれかの会社のオーナーばかりでなく、第三者からも仕掛けることができる。この要素は最初は感覚に沿わないが、社会の要請で合併を促され、自身は入札価格で応分の負担をすることでしか権利を維持できないというのは、それほど資本主義の実態とは実は離れていないのかも知れない。
この6の要素が大問題で、ゲーマーは今までは自身の会社の行末を社長としてフルコントロールできるようなゲームばかりやってきたので違和感が強いかも知れない。しかし、思えばウォーゲームの完全情報と同様に、これもマネージメントゲームアブストラクトなデザインがもたらした幻想かも知れない。実際の会社は意外と自分だけの都合では自分の行末を決められないというのが近年、痛切に感じられることだから‥(^_^;