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さて、昨日書いた通りで、最終国民投票へ向けて各リージョンの態度値を修整するのがプレイ中の課題と見ました。

具体的な方法としては、大きく二つあります。

全体に一気に影響するものとして、政治フェイズに政治チットを使用する方法があります。ただ、政治チットは各プレイヤー用のカップからドローして、使用可能な時期に使用するものです。効果が大きいものを使用期間を逸しないように注意する必要ありますが、そうしたものを確実に使用できれば、それ以上の努力しろはそんなにないように思いました。もちろん、他の要素とのバランスでは、見送って軍事作戦を強化してサドンデスを狙う戦略などあるかも知れません。

さて、もう一つの方法は、毎ターンの暴動フェイズです。

FLN側は、プロパガンダ、暗殺、秘密結社結成。フランス側は、パージ、親フランス活動家育成、大衆動員。

これらを実行するには、いずれも3作戦ポイントが必要になります。実行すればランダム判定なしで確実に効果が出ますから、作戦ポイントを確保することがボトルネックになります。

で、作戦ポイントの獲得方法です。

FLN側は、基本収入として10作戦ポイントがあり、これにFLN支配リージョンの人口がボーナスとして追加されます。さらに、攻撃フェイズに、支配している、大都市、都市、町から追加ボーナスを得られます。

ですので、とにかく支配/競合リージョン、大都市、都市、町を増やすことが基本です。支配するためには、守備隊値以上のゲリラを当該場所に保有すれば良く、基本線はゲリラの頭数を増やすことです。

ここで自己撞着しているのですが、新しいゲリラを動員できるのはゲリラ側が支配、もしくは競合状態になっているリージョンです。ですので、まず少しずつでも支配エリアを形成し、そこで動員して周囲へと浸透していくというゲリラ戦の基本に沿ったプレイが重要です。

フランス側は、基本収入として10が保証されており1ターンごとに1ずつ増えて20まで増加します。これは努力しろがありません。ボーナスとして暴動フェイズに、フランス支援状態のリージョンの人口アイコン分のボーナスが得られます。ですので、フランス支援状態のリージョンを増やすことが重要です。

ここで自己撞着しているのですが、フランス支援状態を形成するためには上述の対暴動アクションを推進する必要があります。

ですので、国民投票のためにも作戦ポイントの収入のためにも、できるだけ対暴動アクションを実行するのが吉です。

ただ、他の要素も相互作用を持っていて、FLNの動員を妨害するために、ゲリラユニットを発見して攻撃することには意味があります。また、FLN支配を防ぐために守備隊値を上げるのには、全戦線的な効果があります。そんな訳なので、対暴動アクションに直結しなくとも、軍事的な活動には意味があります。そういう意味では、フランス側の方が勝つための道筋に多様性があって、その時期、局面において作戦選択が難しいと言う気はしました。

これに加えて、当たり前ですがゲリラユニットは隠匿面配置なので、攻撃の効果を予測しにくいのが悩みです。さらに、フランス軍は、戦闘で損害が出ると作戦ポイントでの補充が義務付けられ、攻撃失敗は作戦ポイント浪費になるリスクがあります。

ここらへん、なかなか考えられたデザインになっているようで、キム・カンガーのゲームだなと言う印象です。