スポッティングの重要性

タンクリーダーで敵を射撃するためには、敵にLOSが引けることに加えてスポットに成功することが必要。
ルールは簡単で、敵までのヘクス数を数え、1ダイス振ってそのヘクス数以上を出せば良い。つまり、隣接へクスなら必ず見えるが、6ヘクス先だと1/6でしか発見できない。
これに加えて、敵が平地だとヘクス数を先に3で割る。つまり、平地にボーッと立っていれば、3ヘクス先まで自動的に見え、6ヘクス先もほとんど見える。戦車の射程距離が8〜9ヘクスの感じなので、平地にいるとほとんど射程限界まで見えて撃ててしまう。
逆にハードカバーと言われる市街地と森林にいるとヘクス数を2倍する。と言うことは隣接していても見えないことがあり、3ヘクス先だともう1/6しか見えない。
これに加えてスポットする側がグリーン(未熟)だとダイスに−1、相手がヴェテランだと−1という修整が加わる。掩体を有効に利用することや経験の違いが、単なる防御修整でなく、そもそも撃たれず決定的に有利なことが体感されるゲームである。
組織マネージメント論的に面白いのは、味方のA〜Cクラスのユニットが一度スポットに成功すると、他の味方が後からスポットするときに+1の修整が付くと言うルール。つまり、一度、別のユニットが発見しても他のユニットは自動的に成功する訳ではない。それと同時にDクラス以下のユニットだと、インフォメーションシェアリングをしないので味方に有効な修整を与えることさえできない。
英伝の回廊の戦いで、両側から攻撃した帝国軍のインフォメーションシェアリングが上手く行かなくてヤン陣営の待ち伏せ十字砲火を浴びるエピソードがあったかと思うが、アレである。