タンホイザーをソロプレイ

bqsfgame2007-12-11

入手した「タンホイザー」だが、和訳が添付されていたのでパラパラとめくってみると、ガジェットは多いがルール本体は然程でもなさそうなので読んでみることにした。
読んでみると、ルールが非常にすっきりしていて読みやすく、その日の内にソロプレイまで漕ぎ着けることができてしまった。こんなに読みやすいルールは今年は「1960大統領を作る方法」と双璧ではないだろうか。
で、ソロプレイした感想だが、正直に言ってさっぱりだった‥(^_^;
期待が大きすぎたというのがあるかも知れないが、それにしてもコレは個人的にはないなという感じ。
最大の問題点は、各陣営たった5人しかいない戦術戦闘ゲームなので、撃ち合いが始まって死者が出始めるとアッという間に決着してしまう。プレイタイムがBGGで60分と表示されているが、ルールをきちんと理解して運用する人同士が対戦すると、確かにそんなものしかもたないだろうと思う。そして、戦術級戦闘ゲームの常だが、戦闘ダイスの運の影響が非常に大きい。スコードリーダーとかスペースハルクとかであれば、部隊の数がそれなりに多く、結果としてダイスもたくさん振るので運の要素はありながらも、プレイヤーの長期的な展望の間違いの責任が重くなる。ところが、「タンホイザー」は5人対5人でアッという間に終わってしまうのでそれすらない。難易度設定で増援を二人いれられるが、それでも同時に盤上にいるのは5人ずつが最大で状況に大差はない。
その一方でガジェットが豊富で、キャラに持たせる装備とかを選ぶ時間や、それの運用ルールを確認したりする時間ばかり掛かってしまう。そして、戦闘が始まるとあれよあれよという間にバタバタ倒れていってしまうのだ‥(^_^;
スティーブジャクソンの「カーウォーズ」が「車を設計している間がいちばん楽しく、プレイが始まるとアッという間に終わってしまう」という世評があったがそれに近いものがある。プレイしたときの呆気なさがあまりに予想以上でどうしていいのか放心してしまうほどだ‥(^_^;
今後、拡張キットでキャラや装備が増え、戦闘の設定も増えるらしいが、果たして梃入れできるかどうか?
ルールが明快でわかりやすくなり、確かにユーロゲーマーにでもできるようになったかも知れないが、これでは味も素っ気もないのではないかという気がする。BGGを見ると賛否両論割れているようだが、個人的には否の方に与するものだ‥(^_^;