上期末に下期懸案を設定した資料をベースに2007年をまとめておこう。
1)SFゲーム
●トワイライトインペリウム3版+シャタードエンパイア
★サンダーズエッジ再戦
★アウトポスト再戦
●エイジオブスチーム:ムーンマップ
●スタートレーダー再戦
振り返ってみると2007年は再戦ブームの年だったかも知れない。中でも最大の収穫はサンダーズエッジで、これは今までのサンダーズエッジの中でも最高の面白さだった。アウトポストも今年ついにローカルルール化したのだが、これも成功だったと思う。
トワイライトインペリウム3版+SEはかなり良かったのだが、サンダーズエッジをやってしまうと、やはり個人的な好みとしてはサンダーズエッジの方がはっきりと上だと思った。エイジオブスチームのムーンマップは、独立したゲームとしてSF開発物の佳作と評価できる出来栄えだと思った。スタートレーダーは久しぶりにやったが、確かに魅力たっぷりなのだが粗さが目に付き、ローカルルールはさらに練り込んでいく必要がありそうだ。
2)18xx
★1846
★18EU
★18scan
●18FL
●18VA
一之江の発足ですっかり18xxが一つの分野になってしまった印象がある。最大の収穫は鬼才トム・レーマンの1846だろう。ショートで濃厚、さまざまなプレイ人数に対応可ということで現時点の18最高峰であることは疑いない。18EUは欧州に散在するマイナー会社が合従連衡していく独特の浪漫を持ち長時間であるが良い作品だと思う。18scanはショートだが濃厚、3人専用に近いのではないかという不安を感じるが良い作品だと思う。18FLはショート系のエースかと目されたが、薄味でリプレイアビリティに限界があるかという印象で評価が少し下がったところで確定しそうだ。18VAも悪くないが、1846が出てきてしまうと、敢えてVAをプレイする機会がなかなか見つからないかも知れない。
3)ユーロゲーム
★ゴア
★バス
●インペリアル
●リーフエンカウンター再戦
●インドネシア
●カタンの開拓:万里の長城
ゴアとバスが今年のユーロゲームの個人的な収穫だった。インペリアルは初めてプレイしたがなるほど面白いのだが、難点を言えば終盤のランニングゲームが見えてしまうところが惜しいか。インドネシアは独特のメカニクスの合併が面白いと思うのだがとっつきが悪く初見では早々にバランス崩壊してしまって、醍醐味がまだ満喫できていないまま再戦できなかった。カタンの開拓の歴史シナリオを一通り終わったが万里の長城は新規軸としてなかなか良い出来栄えだと思った。
4)ファンタジー
●ディースント再戦
●ミッドガルド
ファンタジーは今年は不発が多かった。ディースントは再戦して冒険者たちの評判は悪くなかったが、個人的にはダンジョン側を毎回プレイするのは食傷気味で手放してしまった。ツクダのミッドガルドはルールを読んだだけなのだが、オリジナリティの素晴らしさと、同社らしいなんでも放り込んで整理しないプレイアビリティの悪さを懐かしく振り返ることができた。
指輪戦争:ゴンドールの戦いは悪くはないのだが期待に応え切れていないように思った。
5)古代戦
●パックスロマーナ
ここは結局パックスロマーナくらいしか収穫がなかった。VIアゲインストローマと、フォールオブローマをプレイしたのは収穫と言えばそうだが内容的にはどちらもいま一つだった。
ゲルゴヴィアを発売直後の旬なところでやり損ねたのは不覚。
6)それ以外のウォーゲーム
★エア&アーマー
●ターニングザテーブルズ
エア&アーマーは非常に良く練られた第三次欧州大戦の戦術的作戦級ゲーム。マクスウェルのデザインということでNATOもプレイしたが、これも仕事としては良いのだが切出しスケールとしてプレイして面白く仕上げるのが難しすぎるのかなという結論。意外な収穫は雑誌付録ゲームになったのでプレイしてみたTTTシステムが面白かったこと。シリーズ第三作のヴェルキエルキを旬なタイミングでプレイし損ねたのは不覚。