コンドールマン

放送は一年開いて昭和50年。
自身が年長になっていったということもあるかと思うが個人的には本作が最高傑作だと思う。わたしより少し年代が上の人はレインボーマンを押すと思うので、そこが世代の差というところだろうか。
エピソード展開は中間的で、一回読み切り的に怪人を配置して入るが、敵の作戦には連続性があるようになっていた。本作でもっとも印象的だった怪人は、なんと言っても大蔵大臣に変身しているゼニクレージーだろう。他にアラブから石油を売りに来るオイルスネークというのもいた。また、最後の陸海空三大モンスターがスモッグトン、ゴミゴン、ヘドロンガーというのも印象的だった。
高度経済成長によるインフレ、オイルショックと公害問題をわかりやすくモンスターに配置した昭和の世相のマイナス部分を描いた作品だと思う。
最近の「三丁目の夕日ALWAYS」などでは昭和のノスタルジーのポジティブな部分ばかりが振り返られているので、殊更にこうした作品を懐かしく思い出す。