ウォーゲームメーカーの寿命(つづき)

昨日は既に崩壊したメーカーの話しをしたので、現存するメーカーも調べてみよう。
●クラッシュオブアームズ
同一社名で連続して存在しているメーカーとしては最古参。
バタイユアウステルリッツで登場したのが1977年なので、32年になった。ナポレオニックマニアによるナポレオニックマニアのためのメーカーと思っていたが、守備範囲をじわじわと広げながら現在に至っている。手書きのマップ、こだわりのアートワークのカウンターなどは健在。
●コロンビアゲームズ
実は現存するメーカーの中でも最古参の部類になる。コロンビアゲームズとしては1982年の発足。
また、守備範囲も広く、ハーンのようなRPGもあれば、DIXIEのようなトレーディングカードゲームもある。前身はB級SFゲーム分科会でも紹介したスターロードなどを発行したガンマ2ゲームズ。そうすると1970年代に活動していた訳で、確認されているゲームのクレジットで一番古いものは1972年だという。そこから数えれば実に37年。AH社を越える可能性も出てきた最古参メーカーなのだ。
http://www.os.rim.or.jp/~bqsfgame/sub310.htm
●デシジョンゲームズ
発足は1988年ということで、めでたく21年目を迎えている。
S&Tを継承し、旧SPIゲームの版権を購入し、本人の意識はSPIの継承者だと思う。再版する際に実施する手直しは、往年のSPIファンからは大抵は不評のようだが‥(^_^;
●GMTゲームズ
発足は1990年。そして、文字通り90年代、2000年代のウォーゲームシーンを代表するメーカーとなった。初期三部作(シューストリング、シルバーバイヨネット、エアブリッジ)が出た時には、これほど成功するとは思えなかったメーカーだが、バーグ先生が自分のSDIを見切って合流、テッド・レイサーによるWW1ゲームや、カードドリブンの大ブームなどで勢いに乗り、プロジェクト500と言う現実路線に舵を切って新時代のメーカーのスタンダードとなった。
アバランチプレス
グレートウォーアットシーシリーズで知られるベニンホフのアバランチは、1994年の発足。15周年を迎え、鬼門の18年を突破できるかどうか、これからが気になるメーカーの一つだ。
●FFG
いまやボードゲームメーカー全体で世界5位の売上げを誇る押しも押されもしないビッグメーカー。1997年に、ウォーゲーム、SFゲームの冬の時代にトワイライトインペリウムの初版を出してから12年。ヘクスプレイシリーズを細々と出していた頃の弱小ぶりを知る人は少なくなってきたかも知れない。いまや古典的名作のリメイク、ユーロゲームのアメリカ版など、様々な分野で大活躍している。
●イーグルゲームズ
類似の名称の会社が3つ存在しているので、なにかとゲーマーの間で会話していても同じメーカーの話しのつもりで話しが噛合わなくなることが多いのがこの会社。
2001年発足で、鉄道ゲームで有名な「エイジオブスチーム」や「レイルロードタイクーン」などの出版社としての方が世間的には有名かも知れない。個人的には「エイジオブミソロジー」の時に存在を知ったが、他にもナポレオン戦争や、アメリカ独立戦争南北戦争などのゲームも出しており、一応はウォーゲームメーカーと呼べるだろう。
●コンパスゲームズ
最新作のスパルタカスの乱のカードドリブンが話題のコンパスゲームズは新顔だと思っていたらソロプレイ大河ゲーム「サイレントウォー」で登場したのが2005年。と言うことで4年目を迎えた。