ウォーゲームメーカーの寿命

‥という話題になったので、少し調べてみた。
以下、発足順に。
●AH
1958年発足、わたしの世代は見たことがない「ただのTACTICS」が出発点。
いわゆるAHクライシスで崩壊したのは1998年。なんと40年という業界では長寿の優良企業だった。
●SPI
1969年発足、AHに遅れること11年。結構、生まれが違うので今回調べて見て驚いた。
日本でウォーゲームブームが巻き起こっていた1982年に崩壊。13年という歴史は長いとは言えないが、その旺盛なゲームシステム開発力で後世に残したものは大きい。
●GDW
1973年発足、SPIからさらに4年遅れての発足。今日の話題でGDWが崩壊したことを知らないという人がいて驚いてしまったが、崩壊はAHに先立つこと2年、1996年のことだった。23年間という歴史だが、ゲームの発売タイトルが多く、発売ペースという点では最強クラスのメーカーだったと言われる。
●ウェストエンドゲームズ
意外なことにGDWとは1年しか違わない1974年発足。実は意外と古い会社だったりする。2001年に崩壊、27年の歴史となった。しかし、今回調べた中ではAHに続く長寿会社。ゲームの内容も良かったし、意外な実力会社であり、もっと評価されて良いと思う。
●シミュレーションカナダ
1977年の発足で、実は意外に最近まで活動しており2001年に活動停止。24年の歴史があるのだが、その割には印象が薄いかも知れない。
●ヤキントゲームズ
意外に新しく1979年の発足。崩壊したのは1983年なので、わずかに4年の歴史だった。その割には存在感があったとも言える。
●タスクフォースゲームズ
ヤキントと同じ1979年の発足。会社が売却されたのは、1988年。惜しくも二桁に届かず9年の歴史を閉じた。
●ビクトリーゲームズ
SPI崩壊が出発点なので1982年発足。活動を停止したのは1989年。実働わずかに7年。マニアックな度合いの高いゲームばかりを出版し、マニアばかりが残ったウォーゲーム冬の時代を象徴するメーカーだったとも言えるかも知れない。
●メイフェアゲームズ
意外なのだが1982年発足と新しい。この会社もいつの間にかフェイドアウトしたが、一応1997年が幕引きらしい。15年の歴史とは意外に短い。
以上の9社の平均寿命は、18年丁度になる。
ウォーゲームメーカーと言うのは、AHのような例外は別として、一般的には20年を越えて存続するとは期待しにくいのだろうか‥(^_^;