千葉会:バーグ大先生の遺作?

DRAGOONさんのお声掛けで、バーグの遺作(?)、五代十国をDRAGOONさん、鮫さん、トンデモさんと4人(満員)で対戦して来ました。
事前にご用意いただいたルールを読んだ感じでは、少しルールが柔らかい感じを受けました。しかし、実際に対戦した感想としては、意外なほどちゃんと機能していて、過不足ないゲームシステムと感じました。
多作なバーグ先生の中でも、かなり高評価を付けられる作品かと思います。

Richard Berg - Alchetron, The Free Social Encyclopedia

バーグ先生は2019年に亡くなられました。76才、喜寿を前にして亡くなられました。
フェイスブックの友人なのですが、誕生日は3月10日(1943)だそうです。2023年3月には、生誕80周年記念日を祝えることになります。
BGGで所有者数でソートすると、一番所有者が多い作品はAH末期の「ブラックベアード」でした。これには新版(GMT:2008)もあるので、合計すると6700くらい所有登録があります。ウォーゲーム全体で見てもトップクラスの売れ行きでしょう。そうか、そうなんですか。ちょっと意外です。以下、「SPQR」、「指輪戦争」などが並びます。ここらへんはナルホド感あります。
ニューヨーク生まれで、ニューヨークで学位を取り、ニューヨークにあったSPIに就職し、ミスター・ウォーゲームと言うべき活躍をしました。実に14回もチャールスロバーツ賞の様々な部門賞を受賞しており、殿堂入りも果たしました。
初めてのチャーリーは、南北戦争のTSS、二度目が指輪戦争、三度目がウェストエンドのサウスマウンテンです。5度目がSPQR。最後は2006年のATOのゴールデンホード(クリコヴォ1380)でした。そこからさらに13年も活動したのですから恐るべきという気がします。
伝説的なデザインとしては、SPI最大のゲームと言われた「キャンペーン・フォー・ノースアフリカ」です。推定プレイ時間1500時間と言われ、プレイ人数も7名以上が推奨されています。北アフリカ戦全般のゲームですが、登場するパイロットに歴史的固有名が入っているというのは、驚くべき情報量です。ただ、ユニット数は1600しかないので、意外にコンパクトという見方もできなくはありません。
英語版ウィキペディアには、バーグ先生はもちろん、CNAも独立項目として紹介されています。結局、出版前にはプレイテストが終わらなかったと書かれており、さもありなんと思います。

長くなってしまったので五代の話しはまた明日。