CWB:6月26日を対戦プレイする

間が空いてしまった。
北軍の第5軍団は、初期配置されている盤上の南軍に対してはビーバーダム・クリークを利用して守る好適な位置に配置されている。したがって、慌ててなにかをする必要はないと考えた。
史実のポーターと異なり、このゲームの北軍プレイヤーは、水路に守られていない北側からジャクソンのヴァレー・アーミーが攻撃してくる可能性があることを知っている。これに対して事前に手を打つべきかどうかが考えどころだ。
しかし、ジャクソンの増援チェックは、各正時ターンのみ(昼間ターンは30分であるため2ターンに一度)に行われ、その成功率も1/6に過ぎない。ゲームは午前10時から始まるが、各正時に来援する確率、まだ来援しないでいる確率を転がし計算してみた。
結果として意外であるが、史実でAPヒルが切れて単独で攻撃を開始した15時になっても来援しない確率は1/3程度でしかない。デザイナーは、ジャクソンが適切に機動して到着する確率はかなりの程度あったと判断しているのであろう。
ゲームは20時ターンで終了するが、19時まで到着しない確率は1/6程度しかない。この辺は確率のトリックで、各正時に到着する確率は最初の1/6を筆頭に漸減していくので、その時その時としては「来ない方が確からしい」のだが、ゲーム全般を通して考えるとジャクソンは「大体において到着するもの」として扱う必要がある。
厄介なのはその時その時の判断としては来ない方が確からしいので、「来なそうなもの」に対応した命令を準備して事前に通しておく(指揮官からの距離や状況の変化を考慮して先立って出しておく)ことは、むしろリスキーであることだ。
史実ではAPヒルは15時まで辛抱してから動き出したが、ゲームではジャクソンを待って時間を無駄にするとは考えにくいだろう。もっと早いタイミングでイニシアチブ(現場指揮官が自身の判断で自身の配下に行動を指令するルール)で機動してくるに違いない。したがって、当初の位置を最大限に利用して南軍の西からの攻勢に対して防御行動を取るのが、その時点時点ではベストと考えられる。
ジャクソンへの対応は、ジャクソンの到着位置が主戦場と多少の距離があることもあり、実際に発生してからで良いと考えていた。
CWBシリーズでは、実は地形による防御効果はそれほど高くない。しかし、実際には射程距離が2ヘクスまでしかない歩兵射撃が攻撃手段の主力である。このため、有効な攻撃を仕掛けるには接近する必要がある。この時に、防御側は先に防御射撃を実行でき、以後、常に先手を取って射撃を続けるので、結果として攻撃側の損害が高く付くようになっている。