レベルレイダース強襲システムの確率分析

紹介した通り、レベルレイダースの陸戦戦闘ルールは、ちょっと見慣れないダイス判定をします。ですので、今後のこともあるので確率分析してみました。
1ダイスの場合は単純で、結果は1から6まであり、全て同確率の16.7%です。平均値は、3.50です。
2ダイスの場合は、実は1と言う結果はありません。ピンゾロだと基本値は1ですが、ゾロ目による+1が働き2になるからです。最高は6ゾロで、この場合は7になります。平均値は、4.64です。
3ダイスの場合は、実は最低が3になります。オール1を出すと、基本値1がトリプルで+2されます。112や、122なら、基本値2にゾロ目+1だからです。事象を数えていくと、全事象の三分の二が5と6になります。平均値は、5.42になります。
ですので、振るダイスが一つ増えるごとに大雑把に期待値は1ずつ上がり、最小値は確実に1ずつ上がります。
計算結果から結果数値ごとの発生確率が求まるので、これを対戦させた時に相手を上回れる事象を抽出して、その発生確率を出します。
1ダイスで、3ダイスの防御側を撃ち破れる確率は、12.2%です。
つまり、8回攻撃して1回しか勝てません。直感的に「ほとんど勝てない」と言うイメージよりは良かったとも言えますが、1ターンに2回しか攻撃機会のないゲームでは基本的に攻撃するに値しないと言えるでしょう。
2ダイスで、3ダイスの防御側を撃ち破れる確率は、22.9%です。
概ね確率は倍増しましたが、それでも5回に1回くらいしか勝てません。1ターン2回、1年が3ターンのゲームですから、1年中攻撃していて1回だけ勝てそうと言うことです。ですから、1862年にずっと積極的に攻撃しても、戦果はほとんど上がらないと言う印象は妥当です。
3ダイスで3ダイスの防御側を撃ち破れる確率は、36.9%です。同じ数のダイスを振っても意外に勝てないのは分布が5、6に集中していて、この同点で負ける確率だけでも20%を越えるからです。ですので、1863年になって、追加強襲まで購入して攻勢に出て1ターンに3回ずつ攻撃しても成功するのは1回ずつくらいと言う期待値です。ですので、1863年にミシシッピ流域に的を絞っても攻略しきれない印象です。しかも1回勝って、2回負けるペースでは、勝利得点的に南軍を締め上げることは覚束ないでしょう。
4個のケースは、事象カウント方式ではマトリクスが大きくなりすぎるので計算していませんが、4個対3個になってようやく50%くらい勝てるようになるかどうかではないかと思います。そうすると、最後の年に破竹の連勝でシャーマンの海への進撃が実手源して一気にアトランタまで陥落させられるとも思えません。
そんな訳で、戦闘システムを確率分析すると、どうも今回の対戦の結果が偏りに因るのだとは思えず、そもそも戦闘システムの設計が不適切なのだと言う印象を強くしました。