単純でない対立軸

本ゲームの和訳ルールは
http://gold.natsu.gs/WG/ST/222/st222.html
にある。
ルールを読むと、非常に渾沌としたゲームシステム。
カウンターシートを見ると、ユニットは4色に色分けされている。それぞれ、オスマン帝国イスラム教国、神聖ヨーロッパ、キリスト教国。
ゲームは4人までのマルチなので、上記の4つを分担するのかと思いがちだが、事態はそう単純ではない。
各プレイヤーは、盤上の特定地域に根ざす小国からスタートする。誰かがオスマンをプレイすることが決められており、それぞれ違う色の小国からスタートする。
プレイヤーは周辺の領土を併合して各自の勢力を拡大していくのだが、この時に各領土には用意されたユニットの色がある。ただし、色が同じか違うかは征服に当って特に制約ではなく、自分と同じ色の領土を侵略しても良く、逆に言えば同じ色だからと言って最初から味方だと言う訳ではない。
ところが、話しがややこしいのだが、色が違う相手を攻撃するには特段の手続きが必要ないのだが、色が同じ敵を攻撃するには特定の戦略チットを使用する必要がある。
また、もっと理解しにくい話しをすると、自分の配下の特定の領土の部隊で、別の自分の配下の特定の領土を攻撃することもできる。何をしたいのかと言うと、最終的にどの色の領土が盤上の最大勢力になるかをコントロールしたいのだ。
言い換えれば、領土には誰のものであるかという概念と、何色のものであるかという概念があり、それは独立なのだ。
書いていても判りにくいので、読む方はなおのこと判りにくいかと思う。
これがオスマン帝国の勃興期に当って、その征服戦争の対立軸は単純な宗教や民族の対立ではないということの反映である。
この状態でマルチを戦うと言うのだから、誠に難解。