ゲートオブウィーンをソロプレイする

一拍置いた形になりましたが、それでもタイミング良くソロプレイしました。
第二次ウィーン包囲を、レッドラ系システムでやるという企画です。
率直に言って、レッドラ系という印象は、あまりしません。レッドラは、エリア式で海空戦主体のゲームです。本作は、ヘクスマップで陸戦主体のゲームです。なので、全然テイストが違うのです。
他方、普通の陸戦作戦級ゲームとも異質です。最大の理由は、一度に活性化できるのは1スタックだけで、これで攻撃しなくてはならないからです。複数へクスから複数へクスへ攻撃し、牽制攻撃を利用しながら、特定の目標へクスに攻撃力を集めて戦闘比を立てるWW2作戦級ゲームとは全然異質です。どちらかと言うと、古代戦作戦級(たとえば、ブーディカ)に近いです。
個人的には、非常に好みのタイプのゲームで、楽しく遊べました。ただ、交互に1スタックずつチェスのように動かしていくシステムは、本質的には対人戦で真価を問うべきなのでソロプレイでは魅力の一端を感じた程度という気がします。これは、真面目な話し、早々に対戦を組みたいゲームの一つです。
また、スタックが広いマップを遊弋するゲームの常として、相手の動いてくるスタックの中身が本当はどのくらい強いのか判らないというのも重要です。その意味でも対人戦をやらないと真価には程遠いと思います。
あと、1638年の出来事ですが、欧州側は一方で30年戦争の後半戦をやっている時期です。そんな時期であるにも関わらず、強大な外敵に対して中央ヨーロッパの諸勢力が団結して戦っているというのがユニットシートを見ると良く判ります。GMTの「30年戦争」をプレイしてからやると、特に感慨深いのではないかと思います。
宗教戦争では悪役のイメージが強いハプスブルグ家ですが、ことウィーン包囲に関して言えば欧州の盾となって戦った功労者なのですね‥(^o^)
これをプレイすると、モハーチの戦いからオスマン進撃の全体像を見て取れる「ラッシュオブターク」も、一度、ちゃんとプレイしなくてはと思わされました。