さて、CWB1のもう一つの題材がアンゴラである。
しかし、アンゴラとはニュースで名前を聞いても、恐らく馴染みが薄いのではないだろうか?
試みにアンゴラ入門編クイズ。
1:アンゴラの宗主国はどこだったでしょう?
2:アンゴラの独立したのは何年でしょう?
3:アンゴラの首都はどこでしょう?
これらはゲームの題材であるアンゴラ内戦以前の、アンゴラと言う国時代に関する基本的な知識である。
ちなみに、答えはポルトガル、1975年、ルアンダである。
1975年と言うとウォーゲーマーの主力をなす筆者前後の世代なら記憶に残っていても良い時期である。割と最近の話しなのだ。
CWBの題材になるくらいなので、アンゴラ内戦が米ソの代理戦争の一類型であることは想像に難くない。実際、この国の独立は両勢力による二つのアンゴラの独立として成し遂げられている。
かくて二つのアンゴラが戦う内戦が延々と続くのだが、そうこうしている内に支援者だったソビエトは崩壊してしまうし、介入者だった南アフリカでも黒人政権が誕生したりする。普通なら内戦はどこかで手打ちになっても不思議がないのだが、残念なことに二つのアンゴラはそれぞれ石油とダイヤモンドを算出するという利権地域であったためか、そうはならずに21世紀まで内戦は継続された。
最終的に内戦が終結したのは2002年にゲリラ化していた一方のアンゴラのトップが暗殺された時だとされる。
2002年になると、つい最近と言って良いので、誰でも記憶していて良さそうなくらいの時期だが、そう多くの人が記憶しているとも思えない。