○ショウの「永遠の家」を読む

bqsfgame2011-04-07

イギリスSFの中堅、ボブ・ショウの「永遠の家」。
「訪問者」とは全然カラーが異なる作品だが、これもなかなか面白い。
基本的にはゴーストストーリーなのだが、そこに幽霊と言うのが新種の素粒子で、素粒子としては格段にサイズが大きいという奇想天外なアイデアが入っている。
しかし、その質量は小さく太陽風で吹き飛んでしまうほどなので、ほとんどの幽霊は地球に居残れないと言うのだ。
ところが、‥。
此処から先は読んでのお楽しみと言うことにしておきたい。
なかなかのアイデアマンであり、書きぶりも落ち着いていて安定した実力者と言った印象だ。なるほど、ミスターイギリスSFの声が掛かったのも判らぬではない。実家に未読の長編がまだあるので発掘してこなければ。