なつかしの昭和プロレス:TNA

bqsfgame2011-05-18

WCWのWWFからの大量引き抜きの最後になったのが、ジェフ・ジャレットではないかと思う。
筆者が渡米した時点では、ミス・キティをマネージャーにしてIC王座でチャイナと抗争中だった。
思えば、ジャレットが最後の離脱者となったことが、それに対してヴィンスが「女性に負けて王座を渡すチャンピオン」の役回りをジャレットに回したことと関連しているのかも知れない。逆に言えば、ヴィンスのジャレット憎しの気持ちがあったからチャイナのIC王座奪取は成立したのかも知れない。これは飽くまでも私見に過ぎないが。
いずれにせよ離脱に当ってIC王座から陥落することが条件であったことは間違いなく、それを出来るだけジャレットを貶めるような形でしてやろうと言う意図がヴィンス側にあったことは疑いない。
後にWCWがWWFの軍門についに下ったときに、ヴィンスはジャレットだけは使わないとまで言ったそうだ。
逆にジャレット側からすると、WCWへの移籍を出来るだけ華々しく飾ってヴィンスを見返してやろうと言う意図があったに相違なく、これがIC王座陥落当日に裏番組のWCWに登場と言う前代未聞の即日移籍出場になったのだろう。
そして、ヴィンスがジャレットを使わないと明言したことが、ジャレット親子をして新たなプロレス団体TNAの発足へと追い込み、それがWWFにとって新たな業界の敵を作ることとなった。