マイケル・スワンウィックの91年のネビュラ賞受賞作。
独特の異文化を持つ植民惑星、そこをホームグラウンドとする犯罪者、その犯罪者をなんとかして捕まえなければならない主人公の役人。
うーん、ヴァンスの傑作、「月の蛾」を思わせる設定。
実際、異文化は魅力的に描かれており、なかなかの力作だと思う。
しかしながら、完成度と言う点では、「月の蛾」に遠く及ばない。
内容に対して、不必要に冗長なように思う。同じ中身で、あと60ページは短くして良いのではないかと思う。それだったら、かなり高く評価できたのではないかと思う。