得点計算

このゲームの勝利条件は、開始時のキャンペーン値+収入を分母に、終了時のキャンペーン値+収入を割って成長率を出して判定する。
結果は、満州帝国が200%(当初の2倍)を達成して世界的勝利を収めた。
続いてロシア帝国が150%を越えて大陸的勝利、フランスがイギリスを手に入れて勝利水準をクリアした。そして、イギリスだけが原点の80%を割って敗北と言う結果となった。
●ゲーム総評
満州と言う脇役を持ったのだが、上述の通り成長率で判定するゲームなので初期値が低いのは有利だと思っていた。結果、イギリスやフランスと直接衝突することもなく、上手く高い成長率を実現することができた。
とは言え、イギリスの発言にあった通り、イギリスがアジアに来て本気を出せば満州など一溜まりもないのではないかと言う不安は感じた。その意味では時間切れで3ターンで終ってくれてゴングに救われた印象だろうか。
唯一の原点割れだったイギリスのYmgさんは、「フランスの力を侮ったかも」、「もっと上手くプレイする方法があったような気がする」とのコメント。「でも、(負けても)世界を動かしているという実感がありましたよ」と楽しんでいただけたようだ。
率直に言って本当に7年やるのであれば朝一番から始めて夜までプレイしてもどうかと言う感じではないかと思う。リプレイを読んでいただくと判る通り、非常に中身の濃いゲームで3ターンでも十分にプレイ感は満足の行くものだった。
世界規模での地政学を具現化したウォーゲームとしては、なかなかプレイアブル、それでいて手応え十分にまとまっており、文句なしに傑作なのではないかと思う。
あまりプレイしたと言う話しを聞かないが、BGGで識者が高評価を付けているのが頷ける内容であり、お持ちの方は是非ともプレイしてみて欲しい。持っていない人は、なかなか入手が難しいのだが、挑戦する価値はあると書いておこう。
日本語抄訳と、日本語カードについては、応相談。