茨城会:SGBOH:トレビア川 その2

プレイは12:40から19:40まで7時間ほど掛けて、シナリオの終了条件であるローマ軍の崩壊水準到達までプレイし終えた。シンプル版と言うこともあり、4時間程度で終わるのではないかと思っていたが、予想を上回る時間が掛かってしまった。
先攻はローマ軍となり、ローマ軍のウェリテス部隊が、まずカルタゴ軍のスリンガーを撃破した。スリンガーはユニットの価値が低く、逆にスリンガーが生き残っていると後ろの歩兵戦列が前進するときに隊列が乱れる原因になるので敢えてリアクション後退などはせずに使い潰してしまった。
カルタゴ損害22、ローマ損害18ポイント。
シンプル版GBOHは、両軍が1フォーメーションずつを交互に活性化して進んでいく。第2ターンは、カルタゴ軍が左翼の騎馬槍兵を活性化し、劣勢なローマ軍の右翼へと突撃を開始した。この突撃を一気に進めるためにカルタゴ軍は、ハスドルバルによるターン継続を試みた。ターン継続とは、交互の手順に介入して連続して部隊の活性化を行うことであり、これはシナリオで規定されたリーダーのみが規定された回数までゲーム中に試みることができる。判定はリーダーの一般的な能力値である指揮チェックとなる。
この能力を両軍で比較すると、ローマ軍は総司令官であるロングスのみが3回まで試みられるのに対して、カルタゴ軍はハンニバルで6回、ハスドルバルで2回、マハルバルで3回の合計11回も試みられるようになっている。
また回数に加えて成功率でも差がついており、ロングスの成功率は60%だが、ハンニバルの成功率は80%もある。
両軍の兵力規模に大きな差がないにも関わらず本シナリオがカルタゴ有利とされる理由は、主としてこの指揮系統の優劣によるところが大きい。第二次ポエニ戦争全体でもハンニバルの優秀さが際立つが、個々の戦闘でもハンニバルの野戦能力の高さが突出していることがわかる。