エクリプスをソロプレイする

5ページほどの日本語ルールが付いた物を購入したので、先ず日本語を読んでソロプレイしてみた。別に訳がおかしいと言うことではないのだが、訳だけではわからないことが多くて、結局、英語を頻繁に参照することに。
基本的なメカニズムは、種々のアクションから1つを選んで実行していく無制限ターン。1ターンに実施できるアクション数に制限はないが、多く実行するほど金銭コストが高くつくので非現実的なことにはならない。
できるアクションには、周辺の未開拓宙域の探索、宇宙船などの建造、宇宙船の性能を上げるアップグレード、技術研究などがある。本作で特徴的なのは宇宙船のルールで、全プレイヤーは共通の艦種セットを持っているが、各自それぞれの艦種について設計図と言うプレイヤーシートを持っていること。この設計図に従って、そのプレイヤーのその艦種の性能が決まる。そして、この設計図に部品タイルを置くことで性能をアップグレードできる。また、多くの高性能部品は、そのために技術研究が必要になっている。
また、本ゲームでは資金、資源、技術と言う3つの資源があり、それぞれ特定の惑星に植民することで毎ターン生産されるようになっている。資金は、アクションの実行に必要。逆に言えば、アクション数を減らして辛抱すれば蓄積できるが、それでは発展できない。資源は、宇宙船や建造物の建造に必要である。技術は技術研究に必要である。
技術には3つの系統があり、その系統の既有技術によってディスカウントが得られる。このため、特定の系列に特化した方が効率が良いようになっているが、欲しい部品すべてが同じ系列の技術で揃うわけではないので考えどころだ。
TI3の技術系統図に比べると制約が少なく、割と欲しい物が手に入るのだが、最終的な目標である高性能な宇宙船を艦隊規模で揃えるには、資金確保→技術研究→部品開発→宇宙船建造と長い工程が必要で、3種類すべての資源が必要で道程は長い。
銀河の大きさは狭いが、資源マネージメントと技術開発の工程が長いタイプで、そこにプレイバリューがある。この作りは、TI3、ギャラクティックエンペラーと共通の方向性と言える。こうした開発マネージメント中心のゲームが、近年はウケが良いのだろう。
既に拡張キットも出ており入手済みだが、この路線のゲームだと、星系タイル、技術タイル、部品タイル、種族シートなど様々なガジェットがあり拡張が作りやすいのも特徴だ。次から次へと出て欲しいような欲しくないような複雑なところではあるが。