千葉会:ノーピースウィズアウトスペインを対戦プレイする

bqsfgame2013-04-07

先月に続いて提督さんと対戦した。前回と同じくブルボン側でのプレイ。
先月の反省を踏まえて作戦を考えてきたと言う提督さんの初期作戦は、
1:キャディス上陸作戦による地中海制海権確保
2:バヴァリア早期征服
の2本立てだった。
なるほどと思わされたが、幸いにしてどちらも成功しなかった。
キャディス上陸作戦は海上輸送で損害が出て、包囲必要戦力を割り込んでしまい無成果で冬に帰る結果に。スペインは初年度は補充アクション禁止で対応の取りようがなかったので、これは本当にラッキーだった。
バヴァリア進攻はバーデン辺境伯が指揮を執ってきたが、これは力不足。相手となるマクシミリアン2世も凡将だが、良い勝負なので防御側に少しだけ利がある。バーデン辺境伯が野戦で早々に敗北して態勢立て直しになったので、これもフランスは何もしなかったのだが危機は去ってくれた。実はこれが後々まで尾を引くようになる。
ドイツ戦線が危機に陥ったため、マールバラ公は止む無くオランダ戦線を後にしてドイツ方面へと進出することに。
その結果、ナイメーヘンの守備が薄くなったので、ブルボン側としては予定外だったがタラールとブーフレールの凡将コンビでナイメーヘンへと前進した。普通なら、この2人の組合せでは大きな戦果は期待できないのだが、マールバラ不在となれば話しは違う。英蘭連合軍の予備部隊はスペイン上陸作戦に出たこともあって、いきなりオランダは首都アムステルダム陥落の危機に陥る。
と言うことで、第2ターンにいきなりオランダ陥落サドンデスのチャンスが訪れ、実際50%の確率でサドンデス勝ちと言う場面まで行ったが、ダイス運に恵まれず勝ち切れなかった。
結局、第3ターンにはマールバラ公がオランダ戦線の安定化に戻ってきてゲームは仕切り直し。しかし、地中海の制海権がフランスに残ったままで、バヴァリアも維持できたため、得点的には同盟は原点よりマイナスの状態で終始した。
その後、ここぞと言う野戦の場面が二度あり、いずれも勝てば一気に勝勢と言うところだったが、この日はフランス軍もダイスが非常に悪くなかなか決定打を放てなかった。
ゲームは初めて1708年のカード補充まで進み、見たことのないイベントカードが登場するようになり、オーストリア皇帝ヨーゼフ1世が崩御する。皇帝崩御で開戦時の構図は崩れ、1710年からはいよいよイギリスの単独講和チェックに。
英国脱落の前に勝利を得るべく、同盟は積極的に動き出した。マールバラはオランダ戦線からフランス本土へ向けて前進を開始し、経路上の城塞を一つずつ包囲陥落させ始めた。一方で、帝国軍はフランス南部へ海上進攻した英蘭軍と呼応してスペイン領北イタリアへと前進、ついに同盟は原点の10点を越える得点を回復した。
これはどうも勝機を三度も逃して粘られイヤな展開にしたと思っていたが、フランス軍はオランダでも北イタリアでもなく独仏国境からウィーンへと繋がる一本の線に視線を注いでいた。この狭い回廊にフランス軍は3人しかいないTR2の指揮官の内の2人、ヴァンドーム公とベリック公を投入。北イタリアからスペイン方面はノーガードにしてしまった。この極端な配置で作戦意図がバレてしまえばそれまでと思ったが、幸いにして同盟軍は自分の得点を取ることに集中してくれた。
かくてフランス軍のドイツ方面部隊は、突如としてベリック公が独仏国境のフライブルグ方面で、ヴァンドーム公が帝都ウィーン包囲へと同時に攻勢に出て重要な拠点を一気に包囲しに掛かる。そして、此処まで不振を極めていたダイスは突如として、2カ所の包囲の両方で6が出る幸運に恵まれた。
「あれ、これは不味いですね」と言う同盟軍だったが、時すでに遅く最強のマールバラ公は北フランスへと進んでしまって蚊帳の外。ウィーンを助けられる兵力はどこにもいない。そうすると最後の望みの綱はバーデン辺境伯がベリック公の守る独仏国境の補給線を切ることだけになっていた。
もちろんバーデン辺境伯は全力で任務を遂行しに掛かるのだが、それを迎撃するベリック公、この時点で勝算はすでにフランスにあった。
ところが、この野戦でバーデン辺境伯は意外にも善戦。ベリック公のダイスは再び不振に陥り1差で惜敗。またしても勝機を逸したかと思ったが、此処で温存していたイベントカードを良く確認した上でプレイ。「マルプラケ」と書かれたそのカードの効果は、「野戦で敗北した直後に、敗北したヒット差が自軍指揮官の能力以下なら逆転勝ちできる」と言うもの。かくて1差の敗戦を、能力2のベリック公の才覚で大逆転勝利。これによりウィーン=パリ間の補給線が確定し、ウィーン陥落によるフランス軍のサドンデス勝利で完全決着となった。