○ミッドナイターズ1:真夜中に生まれしものを読む

bqsfgame2013-06-11

リヴァイアサン三部作のウェスターフェルドのファンタジー三部作。2007年と言うから、ハリーポッターで火が付いたファンタジーブームの当時に手当たり次第に未紹介ファンタジーが訳された時期に当る。
タイトルの通りに真夜中に活動するメンバーを主役に据えたファンタジー。真夜中に、秘密の一時間が存在するオクラホマ州のビクスビーと言う街が舞台。この真夜中に潜む太古の邪悪な生物。そして、真夜中に活動できる限られた高校生たち。
トールキン系の既存ファンタジーに阿らない独自ファンタジーを書くことに強いポリシーを持っているのはミエヴィルだが、このミッドナイターズも同様の独自ファンタジーになっている。ミエヴィルのようにアンチトールキンで書いている訳ではないようだが、その独創性は見るべきものがある。リヴァイアサン三部作はフロックではなく、元々が地力のある書き手だったと言うことを痛感させられる。
面白いので引き続き2巻を読み始めた。