信長後継者戦争をソロプレイする

次の茨城会で対戦が決まったので、ルールを二読した上でやってみました。
うーん、第一印象はめんどくさいです‥(^_^;
まず、一人でセットアップすると小一時間掛かります。3人でやっても30分近く掛かるかなと言う印象です。東北と九州を除く日本全体を舞台に、そこに割拠していた戦国大名オールスターゲームです。そりゃ、セットアップするのもそれなりに大変です。
このゲームは、AHのサクセッサーズの流れを汲み、プレイヤーはランダムに選んだ4つの勢力を担当します。AH版では、まったくランダムに二人のディアドコイを担当しましたが、それに比べるとバランスの配慮があります。有力信長武将の秀吉、柴田、明智を3人で分担。後継者候補の三法師、信雄、信孝を3人で分担。西国大名の毛利、長宗我部らを3人で分担、東国大名の徳川、上杉、北条を3人で分担。したがって、各自は有力武将、後継者、西国大名、東国大名を1人ずつ抱えることになります。
結果として、勢力的には比較的均衡し、また中部近畿、東国、西国のそれぞれの地域に全プレイヤーの勢力が対峙するようになっています。これはAHサクセッサーズの重大な問題点を解消していて好感が持てます。
ゲーム的には良い方法ですが、その一方でヒストリカルにはなんで同盟しているのかは疑問を感じることも確かです。特に、セットアップ時点で戦っているはずの羽柴対毛利、柴田対上杉が同じプレイヤーに所属した場合には、特殊な調整を要します。たとえば、備中高松城清水宗治は突如として両軍の間で謀殺されてしまいます‥(^_^; で、羽柴と毛利は手を取り合って明智を討つべく東進すると言う。うーん、こりゃなんか間違ってます。
と言う訳で、日本全土をカバーしてオールスターキャストが登場するのですが、歴史性は却って低くなっている訳で、これはどうなのかなぁと思います。
そういう意味では同じ題材で、ゲームとして切れのある仕上がりにして、不要な部分は大胆にオミットしていた本能寺への道と言う傑作が先にいては、これはどうなのかなぁと思わざるを得ません。
デザイナーの近藤氏は前作の奉天の時もそうだったのですが、企画をそのまま正直に形にしているのですが、独自のセンスによる切り出しと言うのが感じられないのでクリエイティビティに疑問符が付くように思います。今後もGJで作品を発表していくのであれば、少し考えて欲しい所です。