プリズナーno.6を見る2

と言うことで、ディスク2分を見ました。
以下、ネタバレ注意です。





第4話:我らに自由を
また新しいナンバー2が登場します。実は村は自由選挙社会だそうで、次のナンバー2を選ぶ選挙が開催されると言うのです。なんと、ナンバー2を選挙で選ぶ???
しかし、現ナンバー2以外の立候補者がありません。立候補の自由があるにも関わらずです。この状況を憂慮した現ナンバー2は、ナンバー6に立候補してはどうかと薦めます。自由を求め妥協をしないナンバー6は対立候補として適任だと言うのです。
そして、驚くべきことにナンバー6は選挙に勝って新ナンバー2になってしまいます。しかし、ナンバー2は会議室にある椅子のボタンの説明くらいの簡単な引継ぎだけして村を去って行ってしまいます。ナンバー1はいるのかいないのか? ナンバー2になったら村を出られるのか?

第5話:暗号
これは傑作です。PKDを思わせる現実崩壊の進行するエピソードです。
ナンバー6が目覚めると、あるはずのない口髭が生えています。さらに、本来右利きだったはずなのに左利きになっています。そこへ、ナンバー2がやってきて、「ナンバー6と言う手強いヤツがいて情報を喋らない、そこで君(ナンバー12)がナンバー6にそっくりなので偽ナンバー6に変身して彼の前に登場して、彼に揺さぶりを掛けて欲しい」と言うのです。そして、見分けが付かなくなった時に備えて暗号を決めます。
そして、ナンバー12としてナンバー6に変身してナンバー6に会いに行くと、確かに彼そのもののナンバー6(本物のナンバー12)と名乗る男がいます。そのナンバー6の提案で、どちらが本物かボクシング、フェンシング、ESPカードで勝負しますが悉くナンバー6と名乗る男の勝ちに終わります。自分が何者なのかわからなくなってくる主人公。
ナンバー2のいない所で決着を付けるべくナンバー6の家で対峙しますが、偽ナンバー6は白い球体(ローヴァー)に襲われて殺されてしまいます。
翌朝、ナンバー12であることになっている主人公は、ナンバー2に「ナンバー6が死んでしまったので任務は終わりだな、わたしは帰るよ」と言って村を出ることにします。そして、ヘリコプターに乗って村を脱出するのに成功するかと思えたのですが。
結末の皮肉さも含めて、ディックの「追憶売ります」あたりを髣髴とさせる快心の出来栄えの回だと思います。

第6話:将軍
第5話が面白すぎたのかも知れませんが、この回は退屈で眠くなりました。
本シリーズの基本線は、主人公の脱出と、ナンバー2の情報獲得の対決が基本線ですが、このエピソードは両方ともお休みモードです。
村では突然、放送によって将軍の指令によりスピードラーニングを受けることを求められます。ナポレオン後の欧州世界に関する大学で半年掛かる講義をたった15秒で受けられると言うのです。主人公も家に帰って教授の講義のテレビを見ますが、本当にナポレオン後の世界史が正確に詳細に頭に入ってしまうのに驚きます。
しかし、このスピードラーニングには恐るべき陰謀があると教授の謎のメッセージが届きます。スピードラーニングは、人間の脳に直接記憶を書き込んでおり、間違えることも忘れることもできないと言うのです。