殺人処方箋

シリーズ化前の所謂パイロットフィルム。妻の財産目当てで、愛人を共犯者に妻を殺す精神科医の話し。本作では、共犯者を演じるカトリーヌ・ジャスティスが焦点です。大部屋女優と言う設定ですが綺麗な人で、気弱な共犯者でありながらコロンボに追い詰められて開き直る場面も。最後のトリックはコロンボならではのいやらしさですが、焦点は彼女に絞られます。シリーズ化前なので、よれよれのコートとか、行きつけのチリコンカンショップとかはまだ出てこず、コロンボの言動も妙に力が入っていたりして多少の違和感があります。しかし、ストーリー的には非常に良く出来ていて、このパイロットフィルムからシリーズ化が決まったのはむべなるかなと思います。