ラレギアマリーナの悪い点

今回、対戦プレイで終りまでプレイすると、かなりフラストレーションもありました。
1:戦闘ルールに問題を感じる。
これは大きな問題です。戦闘は近年では珍しい戦力差方式です。この問題点は既に議論されているテーマですので簡単にしておきます。戦力比方式や、ファイアーパワー方式と違って、劣勢の側が優勢の側にほとんどダメージを与えられません。また、戦力差でしか議論しないので、7戦力対1戦力でも、35戦力対29戦力でも同じように攻撃側が圧倒的に有利なのは違和感ありまくりです。
また、戦力を合計して戦力差で一振りするだけなので、艦種による特性などもまったくありません。わずかに潜水艦だけが特殊攻撃を実施できるだけです。
2:索敵ルールに疑問を感じる
これも問題です。同一へクス戦闘ですが、さらに索敵して発見しないと攻撃できません。で、索敵表が最大8索敵力の欄までしかなく、そこでも1が出ると何も発見できません。特に出撃ポイント(燃料)を使って出撃するイタリアにとっては全力で出撃して猫の子一匹発見できないのは笑えません。
3:労力のバランスが悪い
戦闘システムが単純戦力差の一振りで終るため、実に戦闘が呆気なく終ります。これに対して補給輸送のプロット、補給船団の航行チェックに掛かる労力が大きく、ゲームの7割がたは補給関連の作業で費やされる印象です。地中海海戦は北アフリカへの補給輸送としての意義が主であると言うのがデザイナーの主張かと思いますが、それにしても延々と補給船団の航行チェックをしているゲームがエキサイティングに感じられないのは否定できません。
そんな訳で、貴重なテーマのゲームではあるのですが、さてこれをまたやろうかと言われると大いに首を傾げる内容でした。
折角、素晴らしいコンポーネントがあるので、誰かゲームシステムを全面的にデベロップし直してくれないものだろうかと思いました。そんなことを言って待っていても誰もやってくれないと思うので、冬休みの課題として自分でやろうかなと思わないでもありません。それくらいこのまま押入れに直行させるには惜しい素材だと思います。どうしたら良いのかは久しぶりにTOCでも使って真面目に考えて見ますか‥(^_^;