◎シェンノート最初の戦い
下半期最大の収穫。空戦の戦術/作戦ハイブリッドゲームなのですが、実は主体は陸戦作戦級のビルマ侵攻。
空戦部分が意外にちゃんとしていること、作戦級ハイブリッドで対地攻撃が主眼なこと、その迎撃戦力としての戦闘機の重要性など考えさせられる一作です。陸戦部分は、かなりラフな印象ですが、デザイナーが見せたい所がそこにはないので止むを得ないでしょうか。
◎太平洋戦争:チリ対ペルー
二番目の収穫。南米の硝石戦争です。海戦が重要ですが列記とした陸戦戦役級ゲーム。レビューに書いた通り、非常に興味深い要素がいくつもあり、南米史に興味のある人はマストプレイだと思います。
◎ブーディカ
WEGの傑作「ドルイド」のリメイク。
ソロプレイしかしていませんが、やはり傑作だと思います。オリジナルよりバランスが良くなった気がします。
◎バーレンヴィクトリー
CWBの復刊されない幻の一作。
CWBは指揮系統の問題が焦点のシステムですが、チカモーガは指揮問題の宝庫なので一度やってみたかった作品。
南軍のテネシー軍の指揮系統の酷さは悪名高いですが、プレイしてみると身に染みて痛感させられます。
○ディスタントプレイン
非常に楽しみにしていて、かなり労力を掛けて初回プレイまで漕ぎ着けましたが、この下半期はゲームをたくさんプレイしすぎてディスタントに思っていたほど注力できませんでした。2014年にまた再開予定です。
○アメリカ革命
ミランダの近代戦ゲームが、ついに独立戦争にやってきました。
お馴染みのキャンペーンマーカー方式です。プレイアビリティは良好。プレイバランスは、もうちょっとやってみないと不安があるかも知れません。
でも、ありそうで意外に手軽な適当なゲームがなかった独立戦争にミランダが一作を投じてくれたのは嬉しいことです。
○アリバエスパーニャ
スペイン内戦を外交支援獲得を主軸に据えてデザインしたプレイアブルなゲーム。いわゆる作戦級ウォーゲームとは異質な存在ですが、なかなか良いゲームだと思います。ただし、好みは分かれるかもしれません。
○ソマリアの海賊
ミランダの現代非正規戦闘ゲームの一つ。
メタゲーミングの買物ゲーム的なテイストと、非正規戦闘シミュレーションの組合せです。
抜群に面白いとまでは言いませんが、アクセスしやすい現代ゲリラ戦作戦級。キャプテンフィリップスの公開と絡んで和訳付きで展開すれば、それなりに需要喚起できたのではと思います。