マレーとビルマのバランス

「ビネガージョーの戦争」をやってみて、史実のバランスはどのくらいだったのか確認。
日本軍は奇襲重視で、マレー、ビルマの両方に真珠湾攻撃と同時に攻勢を開始しました。ですので、1941年12月の第1ターンに両方に攻撃開始しました。
で、シンガポール陥落が、2月15日、ラングーン陥落が3月8日、マンダレー陥落が5月2日です。ですので、シンガポールとラングーンは第2ターンには陥落。マンダレーも第3ターン陥落です。
うーん、これを実現するのは相当に大変な気がします。
マレー半島は戦闘正面が狭く、ゲーマーの後知恵でイギリス軍はマレー半島東岸への上陸を阻止するようセットアップするので、上陸位置は、シアム(タイ)国境付近になります。此処から1100kmを走破して、最先端の都市を2ターンで陥落させねばなりません。
とは言え、逆にマレー半島の戦闘正面はどうせ限られているので、余剰兵力をラングーン攻勢に回すことはできそうです。ただし、二正面で攻勢に出ると、それぞれで補給消費が必要となります。もっとも、日本軍には最初は4個/ターンの補給が来るので、それをやりなさいよと言うデザイナーのメッセージなのでしょう。また、日本軍の戦術空軍の量的優位も序盤は非常に大きい。史実通りまでは行かずとも、ビルマでも一定の成果を上げVP互角まで持っていけるのでしょうか?
ちなみにインパール作戦開始は、1944年3月ですから、第10ターンの第2フェイズのイメージです。作戦中止は7月ですから、第12ターンの第1フェイズでしょうか。正味で4フェイズしか攻勢を持続できなかったことになります。正式中止の前に、佐藤中将が退却を6月に開始しているので、3フェイズ、1ターン半のアクションだったと言うべきでしょうか。インパールって、やはり無理筋なんですね。それでも、インパールに打って出ざるを得ないような動機付けがビネジョーにされているかどうか、是非とも後半までやってみたいものです。