頑張れ、自民党ハト派

bqsfgame2014-08-23

本ブログでは、あまり政治向きについて語らないようにしているが、憲法9条の解釈変更問題は容認できないと思っている。
もともと筆者は、安倍総理が嫌いで、なんで失敗した経歴のある彼が、これと言って大きな失策のなかった谷垣総裁に代わって登場したのか理解できなかった。その後は、景気回復に関する期待感(一種のバブル)を軸に支持率を確保して、気が付けば随分とおかしなことになってしまった。
やはりハト派の谷垣総裁が良かったと思う今日此頃である。
こういう時こそ、自民党内のハト派の有力議員の発言が欲しいのだが、どうしたものか聞こえてこない。そうしたら、意外な所から野中広務氏の発言が登場して、やれやれまだまともなことを言う人がいてくれたかとホッとしている。
本来、自民党ハト派の代表勢力は池田派の流れを汲む宏池会である。しかし、宏池会加藤の乱の時に分裂、その後、部分的に再合流したりしたが、また再分裂して力を弱めている。
思えば加藤の乱の時に、不信任案賛成票を投じに行く加藤紘一を泣いて止めたのが谷垣氏である。そして、加藤の乱で、加藤幹事長に師事して頭角を現した時の幹事長、野中氏が加藤派解体に動いたのは周知の事実である。今にして、谷垣氏が安倍内閣の内側にいて発言せず、野中氏が私人として第9条擁護の発言をするとは、時の流れの不思議と言う気がする。
筆者の家内などは、野中氏を「悪人顔だから嫌い」と言う。筆者も、上述の加藤の乱の経緯があったので好きとは言いにくい。しかし、戦争問題に関しては野中氏は「二度と繰り返してはいけない」と明言し続けており、一本筋の通っている所を見せており、そこは支持できる部分だと思う。いま、野中氏が発言したことだけで安倍総理が再考するとも思えないが、戦争を知る自民党政治家が懸念を明言することには意義があると思う。
自民党ハト派と言えば、三木派が存在したのだが、長い歴史の中で勢力は衰退し現在の高村副総裁はむしろタカ派色の政治家である。その意味では、ハト派と明言できるのは、谷垣氏のグループくらいしかない。宏池会の流れを汲むもう一つの岸田派は、領袖となった岸田氏があまりメッセージを発しないので、本件にどういう意見を持っているのか判らない。いずれにせよ外務大臣として閣内に取り込まれているので、表立って反対は言えないのかも知れない。
しかし、一国の外交の大きな流れを決定的に左右する問題で、派閥としての歴史的な方向性を物申せないようでは岸田外務大臣も谷垣法務大臣もグループのトップとして物足りないと言わざるを得ない。
公明党がもっと抵抗するかと思ったが、少なくとも永田町レベルでは無抵抗モードのようだ。しかし、政党は永田町だけで成立するものではないので、次の総選挙の時に公明党は地方組織の反発に直面して苦しむかも知れない。ただ、それでは話しが遅すぎるので、今こそ自民党内のリベラルの存在感が見たい。
きわめて個人的な意見ではあるが、頑張れ、谷垣禎一‥と思っている最近である。
信じる所を主張すれば、志を同じくする者は現れる。それこそが、谷垣グループの名称である有隣会「徳は孤ならず、必ず隣あり」なのだと思う。