千葉会で対戦が実現する運びになったので、予習のためのソロプレイです。
全体像はそんなに複雑ではありませんが、そこに至る経路が複層化されているのが判りにくい所です。
基本的には、選挙を題材にしたエリアコントロールゲームです。
以上で説明終了なのですが、それでは全然、判りません。まず、当時のフランス選挙は、王党派、穏健派、急進派の3党の争いです。
プレイヤーは、特定の派閥の立場ではありません。カードをプレイして、カードに指定された派閥の勢力を特定の選挙区に送り込みます。
選挙は単純で、各選挙区でどの派閥が勝ったかを議論します。勝利した派閥の勢力を最大数送り込んでいたプレイヤーが代議士を得ます。で、フランス全土では、代議士数最大の派閥が勝利して政府になります。最大数の代議士を政府に送り込んでいると5VP、次点だと2VPが得られます。負けた野党については、最大数の代議士を持っていると3VPになります。
ですので、与党で次点になるくらいなら、野党トップになった方が点数が高いのが曲者です。
また、カードをプレイする時に、原則は使い捨てですが、4枚までは手持ち場札にできます。選挙区や、党内勢力の決選投票で同点になると、手持ち場札で勝負します。ですから、手持ち場札に展開して置いた方が役に立ちます。
一方で、特殊カードがあって、テロとかギロチンとか国外脱出とかあります。手持ち場札に展開していると狙われやすくなるので、そこは微妙です。
また、ターンエンドの決定的な場面に強いカードを温存しておくなら、それを手持ち場札に展開するためのルームを開けて置くのも重要。さらに、手持ち場札制限を越えて展開できる三角帽子マークの付いた人物は強力です。もちろん、そういう奴が場に出るのを待ってギロチンに掛けようとする政敵がいるのは当然です‥(^_^;
これに加えて、戦闘のルールがあります。戦闘は大砲マークの付いたカードを選挙運動ではなく戦闘に投入していき、累積で勝負します。一人だけであれば効率の良い得点源ですが、これには次点の点数がないので、二人以上で戦闘を争うとオールオアナッシングになるのでリスクが高くなります。
これに加えて、VPになる選挙区とか、急進革命や、王党派反革命によるサドンデスもあって、いずれも無視できません。特にサドンデスになってしまうと、通常のVPの議論とは異なる体系に移行するので大問題です。
そんな訳で、いろいろと考える要素があって、単純なエリアコントロールでありながら、悩ましいゲームになっています。