茨城会:デシジョンイラクを対戦プレイする

と言うことで対戦してきました。
一人でルールを読んでいると見落としがあるもので、初期配置時には反政府勢力側がバクダッドのインフラボックスに潜伏配置できるのを見逃していました。これは大きな間違いで、ソロプレイ段階での作戦立案が崩壊してしまいました。
で、一回目のプレイでは、多国籍軍を持ちましたが、まずバクダッドのインフラボックスの反政府勢力排除を目指してプレイしました。
しかし、この作戦はあまり上手くありませんでした。攻撃に失敗、もしくはやりすぎて世論の反発を買った時のNWポイント影響が、バクダッドは非常に大きいために2ターン目でNWポイントがゼロになってサドンデス負けしてしまいました。
と言うことで、1時間ほどで終わってしまったので、陣営ステイで、仕切り直して再戦することにしました。
と言うことで、2回目は、いきなり排除を目指すのではなく、バクダッド周辺では、NWポイントを獲得するための市民活動を実施することにしました。市民活動の最低欄を使用すると、5/6の確率でNWポイントを獲得できます。
ところが、この日はダイスが非常に悪く、なんと3回連続で1を出して1/6の確率しかないNWポイントの喪失が3回続きました。これで、初回よりも急速にNWポイントが減少して、第1ターンでサドンデス負けしてしまいました。確率0.5%の奇跡です(笑)。
と言うことで、3回目は、陣営を入れ替えて対戦することにしました。一日で3回もプレイできるとは思いませんでした(笑)。
対戦相手のaoさんは、二回のプレイ結果を踏まえて、首都周辺で初期に戦闘をすること自体がリスキーであると判断し、バクダッドは完全に反政府勢力に明け渡す作戦を取りました。それで、時間的に全土の治安掌握が間に合うのかどうかが焦点となりました。結果から言えば、最初の3ターンくらいは地方部でゲリラの弱い地域を制圧して地域支配によるNWポイント収入を確保し、部隊の練度を上げることに専念してもスケジュール的には問題がないことが判りました。また、首都周辺を明け渡すと反政府勢力のNW収入が増えるのですが、実は反政府勢力のNWが100ポイントの上限に支えてしまって増えないことが判りました。戦闘結果によるNWは相手の削減を選択できますが、地域支配のNWは自分の増加にしか使えないので、これで問題ないのです。これは目から鱗が落ちました。
結局、第6ターンくらいまでプレイしましたが、その段階で反政府勢力支配の地域が完全になくなり、反政府勢力としては投了せざるを得なくなりました。ゲームは全体で11ターンまでありますから、まだ余裕のあるスケジュールです。
局後、感想戦で出た話しとして、今回は両軍ともにジハードやサージの宣言をしませんでしたが、本当は使うのではないかと言う議論になりました。第3戦の展開をベースに考えるなら、多国籍軍のNWポイントの増加傾向が明確になった段階で、反政府勢力はジハードを展開するのではないかと言う話しになりました。ジハードを宣言することで得られる追加NWポイントには、それほど意味がありません。前述した通り、反政府勢力のNWは既に余ってしまっているからです。しかし、動員する兵力がレベル1ではなく、最大練度で出てくるのであれば、反政府勢力側が通常戦を展開する能力を持つようになるので、全然違う展開になるのではないかと思います。
このジハードで形勢が反転すると、そこで一気に多国籍軍がサドンデス負けしなければ、今度は多国籍軍がサージを宣言するのではなかろうかと言う議論になりました。多国籍軍はNWポイントで劣勢に追い込まれているので、臨時NWポイントをもらわないと動員困難になっているでしょう。そして、多国籍軍も最大練度で動員すると、ゲームは突如として両軍の精鋭の衝突と言う今回は見られなかった新たな局面を迎えることになる‥のかも知れません。
そこらへんは、またやってみないと何とも言えない所です。
ですので、是非ともまたやってみようと言う話しになりました‥(^o^)
そう言った訳で、ゲームの作戦的な奥行や、展開の多様性は、雑誌付録ゲームにしては予想以上にあるように思いました。
独特のゲリラ戦の雰囲気に溢れており、またプレイしても面白く感じられるので、なかなかの傑作ではないかと思います。