ゲリラ戦ゲームの常

前線という判りやすい争点がないのは、ゲリラ戦ゲームの常ではある。
「ブラッドツリー解放戦争」とか、「チャド:トヨタ戦争」とか、「アンゴラ」とか、「ギリシャ内戦」とか、ヘクスではないが「ディスタントプレイン」とかもそう。
そうすると、政治的成果となる拠点を防御し、また奪取しようとする戦いとなり、特に「ブラッドツリー解放戦争」などは、盤上の3個所の大都市で、工作チットを使った支持確立の戦いがホットになる。
ところが、ヴェトナム戦争を、本作のスケールで扱うと、そうした政治的な支持確立みたいな話しにはならない。勝利条件はVP制だが、基本的に敵ユニットの撃破と敵拠点の奪取でしか点が入らない。民心を度外視した所で両者が戦争ゲームをしているようなことになっている。それがヴェトナム戦争序盤の実相なのだということなのだろうか。
つづく