WOWOWです。
ZQNという名称ですが、まぁゾンビです。
筆者はホラーが苦手なので、普段はゾンビ系列の映画は見ません。ただ、本作は有村架純、長沢まさみのダブルヒロインだと言うので、意を決して昼間、明るい時に見ました(笑)。
結論から言うと、なかなか良く出来ていて楽しめました。
特に前半が怖いのですが、見せ方が非常に良く出来ていました。
まず、別れたモトカノのアパートへ行って、鍵がなくて入れずにポスト穴から覗くと、寝台から落ちた彼女が不自然な姿勢で‥。いやぁ、片瀬那奈も、良くやりましたね。かなり怖いです。
次が仕事場に行くと、既に三谷がみーちゃんを仕留めた後。そこに出てくる先生が変貌するのを三谷が仕留める。その後の三谷の独白から変身。これも見入ってしまう程に怖い。マキタスポーツはいかにもですが、塚地の最後の恨み節は、迫力ありました。
その後は怒涛の展開ですが、タクシーに偶然同乗した風間トオルも二枚目俳優なのに、こんなのやっちゃうんだと驚きました。タクシー運転手の村松利史も、のほほんとした善人タイプなので、その変身は怖いです。
後半のショッピングモールに移動してからも、非常に良く出来ています。全体として見ると、「やれやれ、これで一息つけると思った所で、意外な人が変身する展開」が多くて、非常に消耗させられます。
ヒロイン二人は、さすがの活躍でした。特に、最後の集団モブシーンでマサカリを振り回して血みどろで奮闘を続ける長沢はガッツあるなと思いました。「ガンジス河でバタフライ」の時にも思いましたが、見掛けに寄らず体育会系ですね。
有村は、なぜ中途半端なZQNになったかの説明が映画では出てこないので、非常に判りにくい存在になっている気がします。そこが少し残念でしょうか。
ちなみに脚本は、「逃げ恥」で一世を風靡した野木亜紀子。なるほど、センスのある人は何を書かせても良い仕事をしますね。