初対戦です。もしかすると「日本で」初対戦かもと盛り上がりました。
DRAGOONさん、Yamadaさん、Wilandorさん、トンデモブラウさんと、フルハウスの5人プレイ。率直に言って5人プレイは薦められません。
面白いかどうかと聞かれれば、敗戦が進んでいく状況下の鉄道経営は、カオスの面白さがあり、大いに白熱しました。競技ゲームとしては問題あるので、二回目があるかは疑問です。でも、3−4人でなら再戦しても良いでしょう。
やってみないと判らなかったこととして、びっくりするほど北軍の侵攻が早いです。
セットアップ時に5人×3台の列車に一般貨物を配分。さらに場札として8つの一般貨物を公開します。
その状況下で、誰かが貨物を運び終えるごとに新しい貨物をドローするのですが、軍事物資が出てくると戦争進行表を振ります。セットアップで一般貨物が枯渇しているので、どんどん軍事物資が出てきて、どんどん北軍が侵攻してきます。第1ターンは良いのですが、第2ターンに列車が一斉に最初の貨物を運び終えると、あれよあれよと言う間に北軍の侵攻で諸都市が陥落して行きます。辛うじて第4ターンまでは入りましたが、その辺で終わってしまいます。
これに伴って、後手番のハンデが深刻になります。第2ターンをやっている内に、上家の軍事物資契約で都市が陥落し、運んでいる貨物の目的地が到達不能になります。そもそも4ターンの途中までしかないので、手番が4回の人に対して3回しか回ってこない問題もあります。
そんな訳で5番手だったDRAGOONさんは、原点割れになるという、およそ経済ゲームでは在り得ない世界に突入しました。
筆者は2番手で$7200でトップ。原点が$2500ですから、まずまずでしょうか。それでも終了時点では、3列車の内の1両が故障で工場入りしてしまい、ゲーム状況から見て修理代を払って出すに及ばずでした。
まぁ、いわゆる「鉄道ゲーム」から想像するものとは、まったく異質の世界でした。
ちなみに雑誌付録なので、本誌に歴史解説があります。ちゃんとは読んでいませんが、南部の鉄道は公営会社がなく、全て私有企業だったので、戦時中も利益優先で行動しており、南軍の戦争遂行の妨げになったと書いてあります。
シミュレーションゲームとしては、なかなかインサイトフルです。
あとコンポーネントのユーザー・アンフレンドリーさが目立つと言う指摘が相次ぎました。そこらへんは、バーグ先生も、ATO編集部も、確かにセンスが良くない気がしますね。
特にコストの掛かるカードは、鉄道会社ではなく貨物契約の方をカード化するべきだったと言うのは痛感します。一度テストプレイすれば判りそうなことなのですが。