○火星甲殻団を読む

川又千秋です。

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ハヤカワ文庫、発売当時に買って、ずっと寝かせていました。

火星は、川又SFではしばしば舞台になります。赤砂のフロンティアです。

本書は、モデルキットとのコラボレーションとして発表され、モデルキットの方は横山宏さんがやっていました。

人間と機械が共生することで、やっと生き延びられる極限環境。そこで繰り広げられる無頼の西部劇譚と言った感じです。

リーダビリティが高すぎて、すぐに終わってしまう恨みがありますが、今読んでも古びていない気がします。

中編の予定が長編2冊になってしまったという辺りも、川又火星作品らしいでしょうか。