○六つの航跡を読む

「SFが読みたい」のベスト10に入っていた作品で、ヤフオクに出ていたので買って読みました。

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クローン倫理が厳密に適用されている未来が舞台。

クローン世代交代で世代宇宙船を操船する6人が、5人は死体で1人は重体の状態で、全員が次のクローン合成され目覚める所から始まります。

そして、なぜ、だれが、どのように事件を起こしたのかを探っていくというミステリー仕立てのSFです。

宇宙船なので、一種の完全密室です。

また、調べていく内に、ほとんどの人物が犯罪者であり、訳あって宇宙船に乗っていることも判ってきます。

率直に言って、かなりの力技ですが、破綻せずに決着しています。その意味で○にしたのですが、内容的には殺伐としているので再読することはないかと思います。

この作者の次作品が登場した時に読むかどうかは微妙。リスク回避的には図書館が妥当なのかなと言う気がしています。

かなり消極的なことを書きましたが、出来が悪いという訳ではありません。