純碁の講習会に参加する

地元の公民館の8月講座として、王メイエン九段が来て純碁を教えていただきました。

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平日の昼間なのですが、たまたま午後からの人間ドックの都合で午前も休みを取っていたため家内と聴きに行きました。

純碁のルール説明に入る前のプレゼンは、焦点がはっきりしなかったかも知れません。折からAIの話題に分量を割きましたが、それと純碁を普及することの意義の繋がりに無理がある感じでしょうか。

その一方で、純碁の初心者に対する判りやすさの意義は、もっとアピールして良いのではないかと言う気がしました。そこに話しを絞って、実習の時間を増やした方が良いかなと言う気がしました。

王九段も指摘する通り、囲碁のルールで一番わかりにくいのが「地」とは何かです。自分の石で囲った領地ですと言いますが、実は広すぎて相手に打ち込んで「手になる余地」があると「地」とは言えません。

ところが、「手になる余地」があるかどうかの判断は非常に難しい。これを説明するのに、まず石の生死の理解が必要です。これを理解していても、それだけでは「手になる」かどうかは判断できません。

それなりのレベルに達すると、「見れば大体わかる」のですが、「見ればわかる」では説明の体を成していません。

純碁で、石を取るゲームをやることで、石の死ぬ形が理解できると、やがて「地」も判ってくるようになる‥というのは、なるほどと思いました。

とても、良い講座ですので、もっと普及活動が広く行われると趣旨の通り囲碁人口の増加に資することでしょう。

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