菅原文太と同じ日に亡くなったので扱いが小さくなってしまった。王貞治と同じ日に引退した高木守道を思い出してしまった。
筆者が碁を勉強し始めた頃は、まだNHK杯に出ていたが既に力量は衰えていて勝ち上がるようなことはなかったと記憶している。
最近、張栩九段がブラックホールを打ち出したことで新布石が再び話題に上がるようになった。しかし、「新」と言っても呉清源と木谷實が新布石を始めたのは1930年代のことになる。実に80年前の話しになる。その先生が今まで存命だったと言うのだから、なるほど百歳にもなる訳だと納得してしまう。
呉清源と言えば満天下を向先に打込んだ十番碁が有名で、その最後であろう坂田との十番碁が1954年と言うから、60年代生まれの筆者にとっても過去の人である。
かと言って江戸碁のような古典としての扱いを受けるほど古くもないので、意外と中途半端な存在で、筆者の家には呉清源の打碁集はまったくない。
で、仕方がないので、同時代人に当る橋本宇太郎先生の現代囲碁大系の上下巻を引っ張り出して見たら、上巻に4局、下巻に2局の合計6局もあった。とりあえず、この機会に並べてみようかと思っている。
実は今日まで下巻を開いたことがなかったのだが、最後の収録局が第5期名人戦の小林光一戦で驚いた。この期は丁度筆者が囲碁を勉強し初めて、一生懸命、朝日新聞の囲碁欄を切り抜いていた時に当る。確か、この期の橋本宇太郎、羽根泰正戦は、ものすごい捩り合いだったと記憶しているのだが、それは収録されていない。「中京の親子鷹」には収録されていないだろうか?
それにしても、この出来事で呉清源の打碁集が値上がりしたりするのだろうか? ちょっとして欲しいかも‥(^o^)