チリ‘73のルールを読む

ブライアン作品消化促進プロジェクト(大袈裟)です。

最初に見た時には、「シャイニングパス」や「アルジェリア」の系列かと思っていました。読んだら全然違います。系統で言うのなら「フンタ」の系統です。

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ユニットは、軍事組織、労働者/学生、知識人の3色に色分けされていますが、プレイヤーごとに持ち分けません。各プレイヤーがそれぞれのユニットを持ち合います。どうやって表示するかというと、全ユニット(大統領除く)に対応する支配マーカーがあって、それを持っている人が対応するユニットを制御しているのです。

さらにややこしいことに、ゲームはクーデター前の準備段階からプレイしますが、その時点では各プレイヤーは陣営を明らかにしません。クーデターが発生した時点で大統領派かクーデター側かを決めます。クーデターは誰かが宣言して発生するので、必ずクーデター派は一人以上います。もし全員がクーデター派だったら、エルデスト(宣言者の左隣)が大統領派になります。「八八」の出さされみたいと思いました。

プレイヤーは開始時に秘密裏に武闘派、中間派、穏健派を選んでおり、それによって勝利得点のスキームが異なっています。

で、クーデターが始まると移動/戦闘してドンチャンやり始め、首都圏に一方の派がいなくなるまでラウンドを続けます。

穏健派だと敵ユニットを除去するとマイナスVPになるので戦闘には巻き込まれたくありません。しかし、対立陣営を首都圏から駆逐しないといけないので、そこは同じ陣営の武闘派の人にお願いする訳です。また、当然ですが知識人には攻撃力がありません。労働者/学生は微力ながら攻撃能力がありますが本職の敵ではありません。そうしたことを踏まえると、クーデター前の準備段階で、武闘派なら軍事ユニットを支配することを考えねばなりません。もちろん武闘派が圧倒的に有利なわけではありません。中間派は、支配している知識人ユニットから大きなVPを得られるので有力です。なので、手を汚さないで勝ち逃げてしまう人がいないように相手の思惑は計らねばならないでしょう。

ちょっと今までのブライアンと路線は違うようですが面白そうです。

画像は、アジェンデ大統領にしました。