コーダ あいのうたを見る

アカデミー賞作品賞受賞。

それならまだしばらくは上演しているだろうと思っていたら、地元付近では松戸のテラスモールで一日一回上映で3日で打ち切りという話ししかなく、一念発起して家内と観に行ってきました。

テラスモールで映画を見たのは初めてでしたが、夫婦50割の設定がないのに大いに失望しました。

そんな雑事はともかく、内容は非常に良かったです。

なんと言っても家族で唯一、聞こえるルビーが魅力的。冒頭、いきなり漁船に乗って家族と漁に出るシーンから始まるのですが、その魚を買い叩かれる処から通訳としての面目躍如。

色白、しっかり眉毛、聡明そうな広い額、尖った鼻。

まぁ、ステレオタイプの美人と言って良いでしょう。

個人的には「イエスタデイ」のリリー・ジェイムズを思い出しました。

家内は「ちりとてちん」の貫地谷しほりを思い出したそうです。

確かに、みんな同じ系列の美人ですね。

物語は彼女の歌の才能を教師が見出して個人レッスンを付けて、バークレー音楽学校を受験させようとすることから一気に動き出します。

しかし、魚を安く買い叩かれることに反発した一家は、協同組合を設立して直接販売に乗り出します。そんな時に通訳である彼女がどうしても必要な場面が連発して、レッスンにしばしば遅刻し見放されかけます。

それで終わっては映画になりませんので、家族の支援を受けてなんとか受験に漕ぎつけます。この受験のソロで歌う時に二階席に忍び込んだ家族たちにも聞かせるべく手話通訳を付けて熱唱するのがクライマックスでした。

最後、彼女のステージで映画音声が切られて、聞こえない人には彼女の歌がどういう風に見えているかを体験させる演出が圧巻でした。

もう一度、劇場で見ても良いかと思う出来栄えですが、普通の映画館ではもう終わりなので、名画座に掛かる機会にまた行ければと思っています。

まぁ、半年すればWOWOWでやるでしょうし、来年のアカデミーシーズンには前年度受賞作として放映されることでしょう。